「サヤの信じる真カミサン伝説26及び27「人首酒」編」
賢明は話しを続ける。
「マスターは、
「後輩じゃないとすると、
酒を造れたのは、知り合いの造り酒屋しかない
というのが私の結論です。
私が造った酒をたしか8本の一升瓶に入れて、
カイミヤマ先生のラベルと一緒にその知り合いに届け、
そこで、
瓶詰めとラベルが貼られて、
直に後輩と提携している運送業者の倉庫へ
酒が送られたのたのですから。
それに、
ネットで見る限り、
カイミヤマ先生のラベルが表示されてましたから、
それしか考えられないのです。
実際、造り酒屋なら、
大きな樽くらいあるでしょうからねえ」
「げげ、俺が作る話より、怖いじゃないか」
と
コワコワクエーが言うと、
みんな一瞬笑ってから、顔を見合わせました。
そして、しばらく沈黙が続いた後、
「ど、どうする」
と
ジュウロウが言ったのでした。
「どうするも、まず、確かめないとなあ。
もう一つの可能性も少なからずあるからなあ」
カイミヤマは言いました。
「もう一つの可能性ですか」
マスターは首を傾げたのでした。
「その後輩が提携している運送業者の倉庫の関係だよ」
と
カイミヤマが言うと、
「あー、その可能性がありますねえ」と
マスターが言いました。
「そうすると、ラベルだなあ。模倣はできるけど、
剥がすのは無理だから」
と
ジュウロウが言うと、
「私は、先生から、30枚ラベルを送ってもらって、
実際、今4枚手元に、ひとつはここの瓶にあるから、
造り酒屋には25枚しか送ってませんから」
と
マスターは答えました。
「うーん、買った人間に確かめるしかないかあ、
うーん、でも、こんなことになるとは」
と
本物の人首酒のラベルをデザインしたことになってしまった
カイミヤマはぼそっと言ったのです」
賢明がそこまで話しを続けると、
みはるが
「例の東大生殺しの犯人って捕まってないわよねえ。
警察もバカじゃないから、このカミサン伝説を知っていれば、
捜査してすぐわかるんじゃないの」
と
みはるが言うと、
「みはるちゃん、最後まで話しを聴くだすよ」
と
たまおがにやりと笑ったので、
「ごめん。続けて」
と
みはるは頭を下げる。
「じゃあ、続けます。
カイミヤマの買主に確認するしかないとの言葉に、
4人は気が重くなりました。
何故なら、あの酒を買った連中は
自己中心的で狂信的な人間に違いないからです。
「下手な方法で確認して、また、マスターに迷惑かかるとなあ」
と
コワコワクエーが言うと、
「そうだなあ。例の後輩は危ないし、何かいい方法がないのかなあ」
と
ジュウロウが言うと、
「ラベルを送ってもなあ」
と
カイミヤマは首を捻り、
「会いにいくのもイヤだしなあ」
と
マスターも首を捻り、
「下手な奴は頼めないからなあ」
と
コワコワクエーも首を捻りました。
「そうだ。例のインチキ酒の広告のHPのバックアップ誰かしてないか」
と
コワコワクエーが言うと、
「俺持ってるぜ」と
ジュウロウがそう言うと、ノートPCを鞄からだし、
みんなの前で起動させました。
「さすが、ネット小説の大家」
と
マスターが言うと、
「俺もノートPCは持ち歩いているが、
これでネットにはつながない」
「私も」
と
コワコワクエーとカイミヤマが言うと、
「もうそういう時代なんですねえ」
と
マスターはテレ笑いしました」
(続く)




