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「サヤの信じる真カミサン伝説25「人首酒」編」


 賢明はもう少しだと気合いを入れた。

 「それで、私は考えたんです。

 もしかしたら、

 私が被ったイヤな思いは

カミサンによるバチではないんじゃないかと、

 あの金に目がくらんだ後輩が

私の店や住所、氏名を教えただけの結果ではないかと、

 そう考えてみたんです。

 しかし、

それだけだと例の酒を飲んで苦情が出ないどころか、

 実際に効果があったことの説明がつかないんです。

 そうすると、

 売られていた酒は本物の可能性が高い

という結論になるんです」

 「いや、

 カミサンをバカにしていたから、

 バチがあたったんじゃないのか?

 たしか、

 そういう話しは会った気がしたぞ。

 それにカミサンで金儲けを企むとバチがあたるんじゃないかという話しから、

 こういうことをやりだしたんだろ」

 「いえ、

 別に私は、

 カミサン自体を、

 バカにしていませんし、

 金儲けもしてませんから、

 私だけバチが当たったことには、

 どうしても納得がいかないんです。

 私の行為がカミサンをバカにする行為だ

と言うのなら、

 先生方も同罪ですからね」

 コワコワクエーの意見にマスターが反論すると、

 「まあ、そこはいいよ。

 で、なんだっけ」

 コワコワクエーが自分の意見を撤回すると、

 「はい、おそらく、

 今回、売られた酒は本物の可能性が高いんです」

 マスターは同じことを言ったのでした。

 「そんなバカな。

 だって、俺たち飲んだじゃないか」

 前の話しをよく聴いていなかったのか、

 マスターがもう一度同じことを言うと、

 初めて、

 ジュウロウが驚いて見せたのでした。

 「そうなんです。私も飲みましたよ、

 何杯も。

 でも、頭はよくならないですよ。

 それに、何度もくどいですが、

 人の首なんて入れてないんですから、

本物になるはずはないんです。

 で、

 最初考えたのが、

 人首酒と命名された酒を、

 飲んだものが信じて、

 カミサンに祈って飲むと効果がある

ということです。

 あっ、わかってます。

 先生方が首を捻っているとおりです。

 そんな話しはおかしな話しです。

 私バカですから、

 最初はそう考えたんですが、

 ネットを調べて無理だと思いました。 で、

 そうなると、

 あの20人が飲んだ酒は

殺された東大生の生首を入れて造られた酒以外ありえないんじゃないか

ということになるんです」

 「おいおい、そりゃ大変じゃないか」と

 コワコワクエーが言い、

 「うーん、じゃあ、マスターの後輩かあ、やっちゃたの」

 カイミヤマが言いだした。

 「そう私も最初は思ったんです。

 後輩の野郎がしでかしたんではないかと、

 でも、

 よく考えたら、

 あのバカ、

 もう100本、

 本気で私に頼んできたのお話ししてますよね。

 あれ、演技じゃないです。

 それに、

 多分、金儲けの機会を逃したことや、

 私が追加で造るの断ったんで、

 きっと、

 私の店や住所、氏名を教えたんです」

 「仕返しか、嫌がらせだな」

 「そこまでひどくはなく、

 あの後輩は、

 私の頼みをきいてくれたのに、

 私は後輩の頼みを断ったので、

 うまく使われただけだと思って、

 あんな先輩かばうことないと思ったんでしょう」

 「まあ、そんなとこだろうな」

 ジュウロウが頷いたのでした」

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