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「サヤの信じる真カミサン伝説23及び24「人首酒」編」 



 「がんばって、賢明くんもう少しよ」

 もとめがまたわざと応援しているフリをする。

 「ありがとうございます。

続けます。

 ある日、4人で飲んでいると、

 マスターはもう大丈夫だろうと思って、

話したくてしょうがなかった例のカミサン伝説の話しを自らしたのでした。

 「あのー、イヤならやめますが、

 例の伝説の話しをしてもよろしいですか」

 マスターはおそるおそる訊きました。

 この店は3人の援助によるものなので、

 一人でも機嫌を損ねてはいけないと考えたからでした。

 「いやー、

 実は俺も話しをしたかったんだけど、

 マスターに迷惑をかけたから」

 ジュウロウが言うと、

 他の二人も同じ気持ちだったようですぐ頷いたのでした。

 「あー、よかった。

 一人でもやもやしていたもんですから、

私はいい人たちに恵まれました」

 マスターは、

 ほっとしたような顔をすると、

 早速、話しだしました。

 「実は、私疑問があるんです。

 あの酒はインチキです。

 ウォッカにちょっとしたものをブレンドしただけのただの酒です。

 すーっとした飲み口も私の長年の経験で造りだしたもので、

 人の首をウォッカにつけて造ったものではありません」

 「何だ。

 マスターそんなことも心配していたのか。

 ここの誰も、

 最初からインチキだとわかってるよ。なあ」

 ジュウロウが言うと、

 他の二人も頷きました。

 「いやー、

 あの酒を造った後というか、

 売りだした後からイヤなことばかりなんで、

 もしやと思い、失礼しました。

 でも、

 うちの家内なんか、

 私のことを、

 疑っていたようですから」

 マスターはテレ笑いする。

 「俺たちは共犯だから心配しないでよ」

 ジュウロウが言うと

 「それよりも全然頭よくなってないですから」

 カイミヤマが笑って言うと、

 「そりゃそうですよ、インチキですもん」

 マスターが言ってみんな大笑いしました。

 そして、

 「じゃあ、本題に入りますね」

 マスターは、

 自分の疑問とある推理を披露したのでした」

 コワコワクエーが

 「マスター、

今回のことで俺たちにその疑問と推理をぶつけて、

俺たちもそうだと思ったら、

自分だけでその疑問と推理を検証する気なんじゃないだろうな」

 マスターに訊くと、

 「何でわかりました」

 マスターが答えると、

 「いやー、長年という程じゃないけど、これだけ付き合ってればわかるさ」

 コワコワクエーが言い、

 「実は、俺も似たようなこと考えているんだ」

 ジュウロウも言ったのでした。

 「先生も何か疑問に思われましたか。でも、私から話させてください」

 「ああ、そうしてよ」

 ジュウロウは笑って言いました。

 マスターは、

 「実は、イヤな思いをしているとき、

私、いろいろ考えたんですよ。

 そして、こっそりというより、

徹底的にない頭でカミサン伝説を研究してみたんです。

 そしたら、

 前にもお話したと思うんですが、

 邪心を持ってカミサンに祈ると

バチが当たるということがカミサン伝説のほとんどの共通点なんです。

 でも、

 私、何度もいいますが、

 インチキというより、

 からかい半分ですーっとする酒造っただけですから、

 まったく、

 祈ってなんかいないんですよ。

 なのに、

 私だけにバチが当たった。

 これおかしいですよね。

 先生方には悪いですが、同じ共犯なのに、

バチはあたってません。

 これが私の最大の疑問なんです。

 ですから、

 妻が、

 私が本当に人の首を入れて酒を造ったんじゃないか

と疑ったわけですよ」

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