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「サヤの信じる真カミサン伝説19及び20「人首酒」編」


 「賢明、賢明、賢明」

 賢明コールが起き、

 賢明がサヤの代わりに、

サヤの信じる真カミサン伝説を話す流れになった。

 「わかったよ。

 俺の負けだ。俺が話すよ」

 真面目な賢明はそう言ってしまった。

 ここでふうたやたまおだったら、

 「バレたか、今呼んでくる」

 恥ずかしげもなく言えたのだろうが、

 賢明にはそこまでいう図太さはなかった。

 「えー、どこからだっけ?」

 「カミサン伝説では、

 邪心を持って行うとバチが当たるという話しが多いので、

 カミサン伝説をマネする人はいないんですよ。

 この話しのキモの一部を話してすぐのところだよ。

 忘れたのかよ」

 先ほど、

 たまおに解説を受けたばかりのみはるが知ったかぶりをして言う。

 賢明は

 一番バカそうなみはるがそれを言ったので、

 さらに動揺した。

 完全に先を読まれていると。

 「失礼しました。

 そうでした。

 えー、続きですが、

 「カミサン伝説では、

 邪心を持ってカミサンを利用すると、

 バチが当たるという話しが多いので、

 カミサン伝説をマネする人はいないんですよ。

と言って、

 マスターがジュウロウたちに褒められた後からお話します。

 えー。


 「で、マスター、バチってどういうのがあるの」

 コワコワクエーがまた訊きました。

 「私もちょっとかじっただけですけど、死んだり、

 消えたりが多いと思います」

 マスターが答えると、

 「なら、マネはしないなあ」

 コワコワクエーが言うと、

 「邪心って何」

 今度は

 ジュウロウが訊きました。

 「何を以て邪心とみなすかは、

 カミサンの好みみたいなので、

 いわば謎なのです。

 ですから、

 人間は少しはうしろめたい心を持っているので、

 余計マネしないみたいです。

 インチキな像を売ったりしている奴らは、

 みんなカミサン伝説を信じてない奴らみたいですよ」

 「まあ、そうなるなあ」

 ジュウロウが言うと、

 「そうか。

 インチキな像を売ってる奴を探しだして、

 元気だったら、

 そのカミサン伝説はインチキということになるはずだなあ」

 コワコワクエーが言いました。

 「おっ、さすが先生」

 マスターがおだてると、

 「あっ、いいことを考えた」

 カイミヤマが言いだしたのでした」

 賢明はひやひやしながら、そこまでどうにか話したので、

額の汗をハンカチで拭いたのだった。

 「なんか、

 賢明の方が話しがうまくないか」

 みはるがおちょくるような言い方をしたが、

 賢明はみはるに何か言い返す余裕もなく、話しを続けた。

 「続けますよ。


 カイミヤマは、

 「さっきの頭のよくなる酒の話しだけど、

 マスターに頭がすーっとクリアになるような酒を造ってもらって、

 誰かを使って、

 ネットで販売してみたら面白くないですか」

 言いだしたのでした。

 そこにいた4人は、

 誰もが例のカミサン伝説はインチキだと思っていたので、

 「面白いねえ」

 みんな賛成したのでした。

 特に、

 マスターは酒を作り、

 そして、

 みんなに飲ませる楽しみが出来たので、

 すごく乗り気になったのでした。

 「じゃあ、やってみることで決定」

 ジュウロウが言うと、

 今度はその方法を話し合うことになったのです。

 「まず、

 詐欺で捕まらないようにしないとなあ」

 コワコワクエーが言いました。

 「あー詐欺か?

 まだ、カミサン伝説で捕まった例はないからなあ。

酒も免許いるんだよなあ」

 ジュウロウが言うと、

 「酒屋はいますよ。

 知り合いのHPにちょこっと載せて貰えばいいんじゃないかなあ」

 マスターが答えました。

 「あとは噂をネットにそっと流すか?

 例えば、

 あそこのあの酒が怪しいとか」

 コワコワクエーが言いいました。

 「でも、

 その酒屋に迷惑かからないかなあ」

 カイミヤマが言うと、

 「そいつは後輩だし、

 地酒もおいてますから限定20本くらいなら、

 私や先生方の話しをすれば大丈夫だと思いますけどねえ」

 マスターが結構自身ありげに言ったのです。

 「値段は?」

 「1万」

 「安すぎない」

 「でも、詐欺が怖いしなあ」

 「2万」

 「全部で40万で、売り上げはマスターと酒屋で折半」

 「私はいいですよ。お遊びですから」

 「売れるとも限らないしなあ」

 「じゃあ、

 その後輩に全部お金は取って貰おう」

 「同意」

 結局、一本2万円、

 単に人首酒として、

 効能はかかず、

 瓶は地酒用のを使用し、

 ラベルのデザインは

カイミヤマに任せて売り出すことに決めたのでした。

 マスターの後輩は自分のHPに載せるだけで、

 全額もらえるということで喜んで引き受けたのですが、

 まあ、

 一本売れればみたいな感じだったのです。

 ネットへの噂は様子を見てから流そう

ということになったのですが、

 なんと、

 マスターの後輩のHPに掲載してから、

 わずか1日で完売してしまったのでした。

 これには、

 4人だけでなく、

 マスターの後輩も驚きました。

 2万円もする訳のわからない酒を効果も試さないうちに、

 買う人間がいるとは4人とも夢にも思わなかったのです。

 マスターの後輩の酒屋から、

 購入者のリストも見せて貰って確認したのですが、

 購入者は全国的で特定の地域には偏っていませんでした。

 男女比はほぼ半々、

 年齢も未成年者に売らないために確認したのですが、

 20代から70代までとバラバラでした。

 しかも、

 後輩の店には完売後も問い合わせが殺到したので、

 そのHPの最初に、

 その酒が限定品で入荷予定はありません

と明示する必要まであったとのことでした。

 他方、購入者から苦情は一切なく、

逆にお礼のメールや手紙が半数以上も届いたとのことでした。

 マスターの後輩は、

 手数料折半でいいから、

 今度は100本造ってくれと言ってきましたが、

 マスター自身薄気味悪くなり、

 他の3人には相談せず、

 断ったとのことでした。

 他方、

 マスターを除く3人はその酒を試飲したくなりました。

 もともと冷やかしだったので、

 酒造りはマスターに任せて試飲すらしてなかったのです」

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