「賢明ノックダウン寸前」
賢明は休憩時間終了後、
教室に行くと、
自分とサヤ以外はもう揃っていた。
「やっぱり、
今日は棄権して明日までに立て直しかなあ」
と
みはるが少し小馬鹿にしたように笑っていう。
「何を!」
賢明はいきなりムキになる。
「図星だすな」
「賢明らしくないな」
たまおとふうたが笑っていう。
「サヤちゃんどうしたの?」
仲間のネネが訊く。
「頭が痛いって」
と
出鼻をくじからた賢明が言うが、
誰も信用しない。
しかも、
仲間からの質問も予想外だった。
「あれ、
同じグループにもそういう大事なこと話さないの」
と
みはるが追及する。
「どうせ、私達はお飾りだからねえ」と
ネネが少し不満そうに言う。
「俺はいいけどさ、ネネちゃんとキミカちゃんには話さないと」
と
永久まで賢明を責める。
「先生、
今日でサヤさんの話しは終わりのはずですから、
サヤさんが仮病を使うなら、
棄権扱いにしてしてください」
と
みはるがわざとらしく丁寧な言葉を使う。
「そうだすな」
「当然」
「ずるはダメだぞ」
キモ男三人衆が立て続けに責める。
「たまおだって」
と
賢明は責められて、
うっかり言ってしまった。
「うあー、認めたよ。
たまおは仮病だろう」
と
みはるが言うと、
「そうだすよ。
話しが退屈だし知ってるから、寝てただす。
最後の論争に備えて」
と
たまおが正直に言うと、
「あーあー」
と
ネネがあきらめたような声を出す。
「ひさめはどう思う」
みはるの質問に、
「サヤちゃんが、
ダメなら、
賢明くんか、
同一グループの他の生徒が
代わりをするべきだと思います、
私達もそうでしたから」
と
言うと、
賢明以外頷く。
「賢明くんがんばってよ」
と
キミカが気楽に言う。
「そうよ。
サヤと打ち合わせしてるから、
全部わかってるんでしょう」
と
ネネからも言われる。
「賢明、決まったな」
永久がダメを押した。
賢明は、
想定外の攻撃の連続にうろたえていた。




