「サヤの信じる真カミサン伝説18「人首酒」編」
「そうだ?
サヤちゃんがこの話しを選んだ理由がわかったよ」
と
ふうたが言うと、
「ちょっと待ってね」
とだけ言って教室を出ていった。
ふうたはたまおを連れて戻ってきた。
目やにがついていて、寝ていたようだった。
「ごめんだす。
ちょっと頭が痛くてだすな」
と
言い訳を言ったが、
サヤたちには仮病だということがバレバレだった。
「すまんだす。続けてくれだす」
サヤは、
にやりと笑うと話しを再開した。
「こんな嘘くさいカミサン伝説が
22番目に認定された理由について、
カイミヤマが
「実は理由は二つ。
一つは、
最近事件が起きなくなって忘れてるかもしれないけれど、
この話しがネットでもっとも話題になった際、
別々の日に、
何十人もの東大生が行方不明になって、
その中の数人が首無し死体で発見されたこと。
もう一つは頭のよくなる酒がネットで販売されて、
実際効果があったという噂が流れたこと。
ただ、
販売した人間は今も特定も逮捕もされていない」
と簡単に言ったのです。
「ああ、
もう1年くらいになるかなあ。
東大生首無し殺人事件と言って、
ニュースで話題になったなあ。
そう言えば、
結局、
犯人捕まってなかったなあ。
日本人はすぐ忘れるから。
私もだけど」
と
ジュウロウが言うと、
「先生はすぐ人の首切りますもんねえ」
と
カイミヤマが笑って、ジュウロウをからかったのです。
「人聞き悪いこと言わないでくれよ。
あくまで、小説の中だけ。
あまり人の首切りすぐれたから、
今はコメディ作家だ」
と
ジュウロウがおどけて感じで話すと、
他の3人が爆笑しました。
その後、また、
コワコワクエーが
「でも、マネしないんですかね」
と言うと、
「カミサン伝説では邪心を持って行うと、
バチが当たるという話しが多いので、
カミサン伝説をマネする人はいないんですよ。
なんせ、
カミサン伝説を信じてこそ、
マネして意味あるわけだから」
と
マスターが言うと、
「おー、マスターも頭がキレるね」
と ジュウロウがおだてると、
「どこかの本に書いてありました」
と
マスターが正直に言ったところを
「そこがマスターのいいところだし、
金儲けの下手の所だよ。
でも、そういうマスター大好きだよ」
と
コワコワクエーが言ったので、
みんな、また、爆笑したのでした」
サヤが一息ついたフリして、
周りを見ると、
賢明を除く自分のチームやみはるは相変わらずあくびをしていたが、
たまおとふうた、
そして
もとめの目は何か考えているようだったので、
退屈な長話で油断させる作戦は失敗だった
と
サヤは内心思っていた。




