「サヤの信じる真カミサン伝説5「人首酒」編」
「話しを続けます。
ジュウロウは
コワコワクエーのサイン会へ行きましたが、
本の人気の割にはガラガラでした。
ホラー小説ということと、
そのルックスのせいもあるかもしれない
と
ジュウロウは思ったのです。
ジュウロウは並ぶことなく、
新作の本の裏側にサインを貰えました。
お礼の際に、
ジュウロウは
「いつも面白く拝読させていただいてます」
と
言ったのでした。
すると、
コワコワクエーは嬉しそうに、
「私の小説を面白いって言ってくれたの、
あなたが初めてですよ。
そう言ってくれて嬉しいなあ」
と
握手を求めて来ました。
ジュウロウは、
握手をした際、
「私も不思議で、
こんなにテンポが良くて面白い小説はないのに、
ホラー小説に分類されるているなんて」
と
つい本音を言ってしまいました。
すると、
コワコワクエーは声をひそめて、
「もうすぐ終わりますから、
初対面でこんなこと言うのもなんですが、
この後、二人で、
飲みに行きませんか。
もちろん、私が奢りますし
静かに本の話しが出来るところにしますから」
と
ジュウロウを飲みに誘って来たのです。
天才は天才を理解するのか、
奇才は奇才を理解したのか、
二人はその後、飲みに行き意気投合したのでした」
ここでサヤが水を飲むと、
「ちっとも面白くない話しだな」
と
ケンタがあくびをしながら、
そう呟いたが、
サヤはまったく気にせず、
「じゃあ、休憩しますか」
と
笑って言った。




