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「23番目のカミサン伝説とミカエルの仮面2」

 みはるが話し始める。

 「えー、では、変な脚色や演出はやめて、ストレートに話します。実はこの23番目のカミサン伝説は実は一番最初に作られたのですが、仮面の方が印象的なため、いつのまにか「ミカエルの仮面」という都市伝説に大きく話しを変えられてしまったのです。では、話します。昔カタロウという嘘つきで有名な高校生がいました。本来であればカタロウは相手にされないのですが、カタロウが話す話しのうち10のうち1は本当でしかも、珍しくカタロウが話した本当の話のおかげで当時の猟奇的殺人事件が解決したこともあり、周りの人間はカタロウの話しを聞くことになったのです。

 そして、その話しこそがカミサン伝説なのです。当時、ある猟奇的殺人事件のほぼ最初の半分すなわち15件くらいはほぼ毎週のように殺人事件が起きました。

 その殺人事件の特徴は二つあります。一つは死体の首が切断されていること、もう一つは、後日、首が13集まったところで、死体とはかなり離れたところにある「カミサン」公園と言われる公園のゴミ箱の中に、不気味な仮面をそれぞれ被され、眼球だけがくり抜かれた首が入れられていたことです。実は、その行為は2回行われているわけですが、後述のとおり、この点は場所が公園のゴミ箱ということもあり、まったく注目されていませんでした。

 そして、そのカミサン公園にこの事件解決のカギがあったのに、この点、警察も気がついていなかったため、計30人も殺されたにもかかわらず、その猟奇的殺人事件は解決しなかったのです。

 また、殺された人に一見共通点がなかったことと、その犯罪が行われた日などに規則性がまったくなかったこと、カミサン公園を中心にしますと半径にして80キロメートルくらいもばらつきがあり、地域も広域すぎたこと、当時は、単独犯ではなく複数犯ではないかと考えられたこと、そして、首がたまたまカミサン公園に捨てられたと世間的には解釈されていたことなどが原因であるといわれています。

 ここまでお話しますと、カミサン公園なんて聞いたことがないと反論されるかと思いますが、実は、カミサン公園はもともとは私有地でその犯行以前から廃止が決まっており、隣接地の地上げが終わればマンションとなる予定で、実際、今はマンションとなっていますので誰も知らないわけです。

 また、2回目に13の首が発見された際には、報道規制によりそのことは伏せられていたので、誰もカミサン公園がこの犯罪解決のカギになるとは思っていなかったのです。むしろ、世間的には眼球をくり抜かれた首がかぶっていた不気味な仮面に注目が集まったわけです。」

 みはるはそこまで話すと一息ついた。 「わー、その事件知ってるわ。でも、カミサンなんてちっとも話題にならなかったでしょう。」

 ネネが思わず声をあげる。

 「そうです。あの事件は仮面事件とか眼球くり抜き事件とか言われて、カミサンはまったく話題になってません。それは、あの公園がマンション建設予定地で、しかも某政治家の所有地だったから。政治的思惑や利権等もあり結局公表されなかったの。でも、今はネットの時代、これだけ「カミサン伝説」が騒がれると、ずいぶん前の話しだから誰かがその話しを漏らしてもおかしくはないでしょう」と

 みはるが言うと、

 「私もネットでカミサン伝説の最大サイトである「観月の部屋」を見てるけど、そういう話しはないわよ。それにその話しを漏らしたのは誰よ」と

 キミカが言う。

 「ですから、これから話します。それに秘密の話しだから23番目のカミサン伝説なんです。とにかく、話しを聞いてください。」

 みはるはそう言うとまた話し出した。 「カミサン公園で13の仮面をかぶった生首が発見された後も猟奇的首無し殺人は続いたんです。そのとき、さっきお話した嘘つきカタロウがTVで見た不気味な仮面を見て、「犯人はこの仮面をかぶって羽根をはやしたミカエルだと言いだしたんです。25番目の殺人事件がカタロウが住んでいる所の近所で起きたんですが、カタロウによるとその不気味な姿の人間が生首を左手に剣を右手に持って「カミサン、カミサン、カミサン」と呟きながら歩いていたというんです。もちろん、カタロウは大嘘つきですから、カタロウの母親はまったく信用しなく、警察にも通報しなかったです。カタロウは学校でも話したんですがまったく相手にされなかったんです」と

 みはるはここまで話すと予め用意してあったペットボトルの水を飲んだ。

(続く)


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