難攻不落のイメージ (後編)
頑張りました(o゜▽゜)o
《巨大要塞 難攻不落のイメージ 玄武》
誰しも一度は(痛み)という物に恐怖を覚えるだろう
過去 誰よりも痛みを嫌った者がいた その者は自分が痛みから無縁になることを望んだ
その望みは大きく膨れ上がり自分を守り誰も寄せ付けず攻め寄るものを蹂躙する動く要塞を作り上げた
そして今守る物を失った大きな力はただ痛みの元を絶つため動いている
NEW program
ダストタウンを出てすぐの街では巨大なバグが進行している中その対処に追われている政府中、ある財閥の会長室では緊急で会議が行われていた
??:「なぁ会長サンよぉ玄武が出るのは聞いてないぜぇ?」
会長室に集められた4人男女 切羽詰まった空気の中、話が続けられる
ローウェン:「判っている こちら側もどうすれば良いのか決めかねているところだ…はぁ」
??:「今日は珍しくあのバカタヌキが居ないわねぇ 他の二人も居ないし」
ローウェン:「ローズを追って貰っている他二人は知らん」
??:「また逃げ出したのかあの娘っ子 お前も大変だなぁローウェン」
ローウェン:「黙れバルカン!お前だって娘の反抗期真っ盛りだろうに」
バルカン:「なんだぁ?やるか?」
ローウェン:「やってやるよ」
今にも殺し合いが起こりそうな空気の中その空気に割って入る少女
??:「あの、電話なってますよ!」
ローウェンはガチャッと荒く受話器を取りそれに向かって怒鳴る
ローウェン:「今忙しいんだ!要件なら後にしてくれたまえ!!」
タヌキ:「だんなぁ…そうもいかねぇっす」
ローウェン:「タヌキか!? こんな一大事にいったい何処で油を売っているんだ」
タヌキ:「いろいろあったんですよぉ それよりお嬢から言いたいことがあるt うぉと!?」
無理矢理受話器を奪ったのか声がローズの声に変わる
ローズ:「お父様?聞こえてるかしら」
ローウェン:「ローズか!?いきなり飛び出したと思ったら急に連絡をよこしてどうしたんだ」
ローズ:「詳しい話は後で 今、あの6人はいますか?」
ローウェン:「二人いないがいま目の前にいるがどうしたんだ?」
ローズ:「丁度良かった 会わせたい人がいるのと目の前にやばそうなのが見えるからダストタウンに早急に来てください 場所は送りましたそれじゃぁ」
ガチャ…ツーツーツー
ローウェン:「…だそうだ」
??:「またか」
??:「またですわね」
バルカン:「まただな」
??:「他の二人に連絡入れた方がいいですかね?」
??「まぁあの二人はお嬢の言うことなら聞くだろ」
??:「あの変態はそうでしょうけど、あの女は分かりませんわよ?さがしものとやらも見つかってないそうですし」
バルカン:「いや今回は大丈夫だろ」
??:「何でです?」
バルカン:「そんな気がする」
一通り会話を終え4人は会長室を後にする
ローウェン:「…四災目覚める時 力の権化は代償を求める…か。」
そう言ってローウェンも会長室を後にするのだった
ダストタウン 街中
タヌキ:「それで?これからどうするんですお嬢あいつら呼んでも間に合いませんぜ?」
ローズ:「それをなんとかするのがあんたの仕事でしょう?」
タヌキ:「俺用心棒なんですけどねぇ」
タヌキは立ち上がり屋根に上り辺りを見回すゆっくり、着実に止まることのない厄災が近づいてくる
タヌキ:「そこの女とおっさんはなんか出来ないの?」
タヌキは下に居るアサとIAに向かって言う
アサ:「それって力のことか?それともメンタル面?どっちにしろ今は使えない。あとたしかにおじさんだけどおじさんって言わないで結構傷つく」
IA:「乂-д-)」
IAも首を横に振る
チュウ:「俺もこのざまだ あまり動けん!」
タヌキ:「おっさん声でけぇ」
玄武:{GUOOOOAAAAAAAAAOAAAHHH}
玄武が大きく鳴いたかと思えば爆発音と共にその周りの建物が崩壊を始める
ウラ:「! やばい来る!」
タヌキ:「ぐえっ」
屋根の上にいたウラはタヌキの首根っこをつかんで下に飛び降りる
タヌキ:「なにすんだこのガk」
タヌキが言い終わる前に先ほどまでのっていた2階部分が消し飛ぶ
ウラ:「逃げた方がいいかも」
ローズ:「そうしましょ」
タヌキ:「全面的に賛成」
アサ:「最初からそうしとけば良かったよ…」
IA:「(;゜д゜)」
急いでその場を離れようとするがウラは何処か違和感を感じる先ほどまで感じていた揺れを感じないのである
チュウ:「全員伏せろ!」
いきなりチュウが声をあげたかと思うと先ほどまで揺れていた地面が大きな揺れを最後にピタッと止まり空が曇り始めた…いや暗くなったと言おう空を覆い隠せるほどの大きなものが今飛んでいる
ズガアアアアアアアアアアアアン
地面は割れ、周りの建物全てが瓦礫となり巨大な影は今、目の前に現れて動かない
アサ:(なにが起こった!?あいつらは無事か?……!?)
目の前のそれはただこちらを見つめて居る。まるで何かを品定めるようなそんな圧倒的存在感と捕食者にに睨まれた餌の様な感覚
そしてそれはゆっくりと足下のアリを潰そうと足を上げる
アサ:(死んだわ…これ)
何もかも諦めただその足を見ていることしか出来ない
グンッ!
アサ:(!?!!??)
何かに引っ張られたかと思えば見上げていた足は見えず青空とボロボロの少女の影が見える
アサ:「嬢ちゃん!?その怪我は!」
はぁはぁと息を立てながら奥のかろうじて残っている瓦礫に指を指す
ウラ:「あそこ隠れられる皆無事だから早く」
アサ:「でもその傷じゃぁ」
ウラ:「早く!!」
アサはその圧に押されたのか渋々その場所に向かう
アサ:「嬢ちゃん死ぬなよ!」
ズキッ
ウラ:(いたい まただ まだだめだ)
意識が朦朧とする中ウラと玄武がお互いを見る
玄武:{GUOOOOAAAAAAAAAOAAAGHHHA}
ウラ:(!!)
その鳴き声を合図に猛攻撃が始まるのだった
??:『代償を払え 過去の過ちと未来を望んだ力の代償を』
謎の声が頭の中で響く
そこにはただ何かを待っているかのような仁王立ちをした巨人がいた
ちょっと期間があいてしまい申し訳ない(´ー`)