汚い未来 明るいゴミ山で
下手かもしれないけどそれでもいいなら楽しんでください!(o゜▽゜)o
町外れの誰も近寄らないゴミが積もる「ダストタウン」と呼ばれる街
過去に起きた【program】の暴走事件がきっかけで使われなくなった街にゴミが捨てられてできた場所。
灰色混じりのぼさぼさな白髪に火傷跡のある背中、体中の痛みの中少女は目を覚ます
少女の目から涙がこぼれる。もはや朝の当たり前になった涙を鬱陶しそうに払い少女は寝床から出てくる。
寝床は過去に、誰かが住んでいたであろう崩れた民家 瓦礫を避けながら二階から降りてくる。
壊れた冷蔵庫の中身を見る
少女:「空っぽ…昨日とられたのかな 疲れてたから気づかなかったのかも…はぁ」
少女はけだるけにため息をつき辺りを見回す
少女:「ごはん…とってこなきゃ」
少女は出かける支度をする、破れた上着とパーカーに穴だらけのジーンズをはいて、でかいカバンにナイフとバットとベルトを雑に突っ込んで寝床を後にする。
いつもの穴場に向かおうと街とは呼べない様な街の中を、駆けていく
??「おーい、ウラー!」
少女を呼び止める声がした
ウラ:「!、おはよう」
??「お前さんもゴミ山漁りか?」
そう言ってガタイのよい大男が近づいて来るいつも一緒に行動する男である。
ウラ:「スターチもいくの?」
大男に質問を投げかける。
??「おうよ!そろそろ寝床の布団がダメになりそうでよ!」
大男は元気そうに訂正するようにウラに言う
チュウ:「それと!何度も言ってるが俺はスター・チュウだ!チュウの兄貴と呼べっていつも言っているだろ!?」
ウラ:「ごめん、あにき」
チュウ:「分かればよろしい!」
チュウ:「それより、これから漁りに行くんだったら気をつけろ!」
ウラ:「どうして?」
ウラは不思議そうにチュウに聞き返す。それに対しチュウは周りをキョロキョロ見回しながら、静に耳元に口を近づけ話を近づける。
チュウ:「どうやら、奴らがまたここらへんをうろついているらしい。」
ウラ:「!?」
チュウ:「お前が力を使ってるところは見たこと無いが、見つかると厄介だからな。」
そう言言うとチュウは体制を元に戻し荷物を持つ。
チュウ:「まぁお前ならだいじょうびだろ!ほらそろそろ行くぞ!」
それに続く様にモウラはカバンを持つ。
ウラ:「わかったスター行こう。」
チュウ:「兄貴と呼べ!」
そう言いながら二人はゴミ山へ向かう。
他の街からのゴミや不法投棄が繰り返されたこの街は、文字どうり山のようにゴミが山を形成している。
この町に住む者は皆職に就けないためこのゴミ山で使えそうな物を漁り生活している。
チュウ:「今日はなんか見つかるかなぁ!」
早速チュウがゴミ山を漁り始める。
ウラ:「…?」
チュウ:「どうしたウラ!そんなキョロキョロして!食料の気配でもするのか?見つけたらじゃんけんだからな!」
元気そうなチュウをよそにモウラは辺りを警戒する
ウラ:「やけにしずか」
チュウ:「…確かになぁ」
そう言いながら手にベルトを巻きウラはナイフを構える。
すると突然なにかがこちらに走ってくる。人ではないスライムのような人の形をとっているなにかが全力で。
チュウ:「バグか!!!」
バグは【program】の暴走により制御の効かなくなったイメージのことである。バグを止めるには暴走になった原因を絶つかバグを消滅するまで攻撃を行うことである。
前者はイメージを生み出した人物が死亡すると同義なためほとんどの場合後者の方法がとられる。だが後者の場合被害が大きくなるデメリットもあるため早めに終わらせる必要がある
チュウ:「一撃で終わらせるゼェ!」
ウラ:「わかった」
そう言うとチュウの前方にイメージが具現化される、そこには鋭い牙が並んだ巨大な口があった。
チュウ:「鮫牙口」
巨大な口のイメージは地面をえぐりながらバグを飲み込む。もはやバグの欠片も残っていなかった。
ウラ:「チー、いつもふしぎにおもうことがある」
チュウ:「兄貴と呼べ!それでどうした!いきなり」
ウラ:「そんなにイメージを創るのが上手いのにこの街にいるの?」
ウラの疑問はこの世界では当然である
イメージの具現化は簡単なものではなくそれこそこのレベルのイメージは他の街ではエリート扱いになるだろう。そんな中この街にいるのは不自然なのである
チュウ:「うーん、たしかにこの街の外に行けばおれぁ仕事も飯も困るこたぁねぇ」
ウラ:「じゃあなんで?」
チュウ:「元々この街のに住んでたんだよ俺、まぁあの事件で家無くなったけど。それになぁこの街女房が好きな街だったから…」
ウラ「…悪いこと聞いた、ごめん」
ウラは申し訳なさそうにしたを向きながら言う
チュウ「?なにがだ?」
チュウはきょとんと聞き返す
ウラ:「奥さんのこと…」
チュウ:「あぁ、なにか勘違いしているかもしれんが、女房生きてるからな?」
ウラ:「!!??!?」
ウラは唖然とした
チュウ:「この街を出んのはシンプルに働きたくないだけだし」
チュウはゲラゲラ笑いながら言う。それをウラは呆れながら死んだ魚を見るような目でチュウを見る
チュウ:「なんだよ、そんなに見られると恥ずかしいぜ っともうこんな時間か俺は帰るぜ!」
ウラ:「自分はもう少しのこる」
チュウ:「そうか!それじゃぁまた明日!」
そう言ってお互いに別れを告げ寝床に戻る
寝床に着き、カバンを投げ、床につく
窓から写る月は意地悪く、いたずらにダイヤも石ころに見えるほどの輝きを見せる
その月に苛立ちを覚えながら少しずつ眠気に沈む。
そんな夜の光の中月など見えない街の中、
ひときわ目立つビルの頂上
??「見つかったか?」
部下:「はい、例の街です」
??「ダストタウンか…」
部下:「デバッカーを送りますか?」
??「ああ、そうしてくれ」
部下:「それでは失礼します。」
部下はそう言って部屋を後にする。
その部下とすれ違うように慌てて部屋に駆け込む男がいた。
??:「いきなりどうしたんだ?お前には娘の護衛を頼んでいたはずだが。」
護衛?:「大変です!お嬢がまた抜け出したんですよぅだんなぁ!」
??:「またか!なんのために高い金払ってお前を雇っていると思ってる!」
護衛?:「いやぁ、でもだんなぁ 権限持ちは分が悪いですって~」
そう言う護衛の男に声を荒げる
??:「だったらボサッとしてないでさっさと追いかけろ!タヌキ!」
タヌキ:「分かりましたよぅ、だんなは人使いが荒いんだから」
??:「文句をたれるんだったら仕事しろ!」
声を荒げると同時に無数の刀が男に刃を向ける
タヌキ:「わかったから構えるのやめましょうよーそれ食らったらひとたまりもないんだからぁ」
??:「だったら早く行け!この給料泥棒がぁ!」
そう言って部屋から男を追い出す
??「はぁ、こんな時に限って面倒ごとばかり起こる。」
そう言いながら、夜の街を見下ろす男
月は雲に隠れている 夜は長いだろう
書いててもっと練習が必要だと思った( -_-)o