表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/37

秋の夜長

読むよりも書く方が楽しいですが、たまに読み専に戻ります。


読んでいる最中楽しくて、話も面白いと感じて、読み切って満足します。


充電大事。


ところが今回はいつもと違いました。読み終わった後、なんだかスッキリしません。


「いや、すっごく面白いと感じたんだけど……なんか疲れちゃった。こんなに面白い話を書く人がいるんだから、私が書く必要なんてないかなとか考えたり……なんか後ろ向きだよねぇ」


(気分転換にもならないなんて、やっぱ疲れているのかなぁ……)


家族にそうこぼしたら、あっさり返されました。


「それはさ、あんまりいい読書じゃなかったんだよ。だって本当に面白いのって、読むとエネルギーをもらえるでしょ。粉雪は感動すると反応がいいもの」


それはストン、と入ってきたのです。


「そっか……話は面白いし、読んでいて楽しいと感じたけど、いい読書じゃなかったのか……」


読み終わった時のほわほわして満ち足りた気持ち、読むだけで力が湧いてくる感覚……いい物語って読むとエネルギーが大きく動きます。


読者としてそういった作品に出会うことは贅沢でも切実な願いですし。


(作家としてそんな作品を書くことは、魅了されるけれど難しい……)


ちょっとそんなことを考えたら気持ちを切り替えて、次の物語に旅立ちました。


秋の夜長はまだ続くのです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
作者にマシュマロを送る
集まれエッセイ企画概要 ←企画概要 ↓作品検索 集まれエッセイ企画 バナー作成/瑞月風花 さま
↓『魔術師の杖』シリーズ↓
魔術師の杖シリーズ
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ