しんどいのは書籍化作業じゃない
体調を崩してしまいました。
8月ずっと調子が悪くて、「夏バテかなぁ~」と思いながら過ごして。でもちゃんと休みを取ったり、栄養にも気をつけていたのです。
体調を崩す時って、だましだましが通じませんね。我慢しても気をつけていても元気にならない。
9月に入り一気にガタガタと崩れ、ようやく2年ぶりにクリニックを受診すると「あなた、熱出してたら点滴よ!」と怒られました。
薬を飲んだら体調のせいか副作用なのかめまいがして吐くし、頭が痛くて明け方まで眠れないしで散々でした。
しかも休めるはずの休日にでかけ、猛暑のせいで熱中症っぽくなり、またダウン。
色々とダメすぎます。
ただ底を打ってしまうと、あとは回復するだけというか、調子がようやく上向きになりました。
幸い、いずみノベルズさんには7巻発売前から、休みがほしいことは伝えてあるので期間をいただいてます。焦りはありますが、ここはムリしないようにしないと。
読者さんからも「休んでください」と心配のお声をいただくのですが、私にとって文章を書くのは息抜きで、楽しいことです。
書籍化作業も手間はかかりますが、作品を創りあげる喜びの方が勝ります。
しんどいのは書籍化作業じゃない。
『本を売る事』です。
『魔術師の杖』自体は順調で、1巻を読んだ方がかなりの確率で2巻以降も読んで下さっているらしいです。私も手ごたえを感じています。
でもそういうのが分かるのは電子書籍で早くて3ヵ月、紙書籍だともっと先。タイムラグがあるため、発売直後の新人作家さんなどは、期待半分、不安半分みたいな気持ちでいっぱいでしょう。
私はつい老婆心でデビュー前の作家さんに、「発売後の方が大変ですから、しっかり準備をした方がいいですよ」と言ってしまうのですが、たいてい変な顔をされます。
おたがいネット越しですから顔は見えませんが多分そう。
本を完成させてホッとして、次の構想で頭がいっぱいな時にそんなことを言われてもね。
私も最初「本は完成したのに何の準備?」とピンと来ませんでした。発売日を待ってソワソワするぐらいで、本が発売されてから、ちゃんと準備しておけばよかったと痛感したものです。
何が辛かったかというと……。
忘れました。
いちいち覚えていたら7回もやれません。
でもまぁ、発売前にやれる準備はちゃんとした方がいいです。