表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とりあえず何か書く  作者: 粉雪@11月1日コミカライズ開始!


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/37

本がどんどん出来上がっていく

本がどんどん出来上がっていく。


綺麗な表紙がついて素敵な挿絵が添えられて。


文章だって一生懸命書いたし、見直したし、内容だって気にいっている。


……けれど読んだ人はどう思うだろう。


書き下ろしはともかく、なろうに掲載した内容は読者さんの反応もよかった。


大丈夫だと思うけれど、勝負はフタを開けてみるまで分からない。


発売日が近づくと、私はだんだん緊張してくる。


ふと気づくと、手足が冷たくなっていた。


……きっと冷えたんだな。お風呂であったまろう。


今までに書いたSSや外伝をリストアップし、どれを本に入れるか構成も考えて書き上げ、何ヵ月も頭の片隅にあった17万字を手放したばかりだ。


軽い虚脱状態に陥ってもしかたない。


……こういう時はチョコレートも食べよう。


お話を書くのは楽しい。どんどんキャラクターたちが動いて、いろんな場面が展開して万華鏡みたい。


本を作るのも面白い。


「文章を目で読むだけでなく、音読してリズミカルにテンポよく読めるか、意識するといいよ」と教えてもらった。


足りない表現を加筆で補っていく。けれど説明が多すぎてもいけない。


読むのにちょうどいい心地よさを目指して、文章をこねくり回して……結局、最初のがよかったって戻る時もある。


それでも本が完成すれば、キャラクターたちが元気に動き回って話が進んでいく。


書き出したからには、止まる訳にはいかないのだ。


本を売るのは苦手。


発売直後のAmazonのランキングは見ないし、本の売れ行きも聞かない。


本を出して新規の読者ひとりから感想を貰えばそれで十分。


自分の本が何冊売れたかも知らない。明細は送られてくるから、足し算すればいいのだけど。


深海魚みたいな気分でプクプクしながらコツコツ書いて、本の発売に合わせ、誰かの目に留まることを信じて、情報を発信していく。


作者にできることって実はそんなにない。何もしないよりはマシかな、といった程度。


本の読者さんはいつもどこからともなく現れて、「イマイチ」とか「面白い!」とか言って去っていく。


まぁ私も小説を読んでも、それを書いた人のことなんか、気にしなかったからそんなもん。


……書いているうちにちょっと落ち着いてきた。


今年は色んなことを我慢せず、楽しんでやっていこうと決めた。


3月は人に会う予定も多いし、旅行だってするつもり。なろうの自主企画にも2つ参加する。


初めて書いた小説が『魔術師の杖』で本当に一生懸命書いたから、「もうこれ以上の作品は書けないんじゃないか」と昨年不安になった。


でも自主企画に参加して、いろんな作家さんといっしょに書いて、とても楽しかったし、どの作品も気にいったからそんなことはない。


あと2年やればまた、いろんなことが変わっていくんだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
作者にマシュマロを送る
集まれエッセイ企画概要 ←企画概要 ↓作品検索 集まれエッセイ企画 バナー作成/瑞月風花 さま
↓『魔術師の杖』シリーズ↓
魔術師の杖シリーズ
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ