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とりあえず何か書く  作者: 粉雪@11月1日コミカライズ開始!


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文章なんてヘタでもいい

私が『魔術師の杖』の前に書いた長文って、大学の卒業論文です。小説なんか全然、書いたこともありませんでした。


とはいえ小学校で夏休みの宿題に書いた物語が、原稿用紙50枚の冒険物でしたから、その頃から書きだすと長かったのかも(汗


そういえば小3の時に、『ごんぎつね』の続きを原稿用紙10枚書いてハッピーエンドにしました。私の小説歴はそれぐらいです。


文章なんてヘタでもいい。


素人の新人でも一生懸命やったから、プロである編集者やイラストレーターさんたちが力を貸してくれたのです。


書籍化……華やかで憧れる言葉ですが、大変です。


最初に言っておきますが、みなさんがイメージする華やかさは全然ありませんし、オススメはしません。


なろうで楽しく書けるなら、それが一番。


私は「まぁ、こういうチャレンジも面白いか」と思ってやっています。本業も別にあるので気楽なんです。


やるなら真剣勝負ですし、勝つためにはどうするか考えます。


確かに条件は悪かったです。素人の無名の新人、レーベルも創刊したばかりで世に知られていません。


書籍化するならみなさん、コミカライズもしてほしいだろうし、もっと宣伝してもらって、いろんな書店に本を置いてもらい、何ならアニメ化だってしてほしいでしょう。


でもそれ全部、「してほしい」「してもらう」ことなんです。自分がやる訳じゃない。


誰かが「この作品をもっと世に広めたい」と思わなければ始まりません。


手持ちのカードが揃っている状態で始められるのは、ほんのひとにぎりです。


私が勝負に使える、手持ちのカードは限られたものでした。


そんな状況で「これじゃダメだ、成功するわけがない」と考える人と、「どうやったら成功するか」を必死に考える人間では、手にする結果が違います。


プロになりたければ、プロと同じ土俵に立たないといけません。


そうすると見えてくる世界が全然違います。


文章なんてヘタでもいい。


むしろ自分が素人なのだと自覚して、真摯にひたむきに取り組む方がいい。


必要なのは真剣さ、一生懸命さです。もちろん一生懸命やっても、生き残れるかの保証はありません。


だってプロの作家さんはみんな、ものすごく真剣だし、ホントに必死ですからね。


それでも必死な作業の根底には『書く楽しさ』があります。


バシッとセリフが決まった時の快感、いいフレーズを思いついたときの高揚感、己の筆一本で世界を創りあげていく興奮……楽しいことがたくさんあります。だから続けられます。


書籍化には喜びも苦しみもたくさんあります。けれど出来上がった本たちは、自分の宝物になるんだろうな……と思えるから。


ヘタなりに、キラキラしたものをお届けしたいです。

ちなみに卒論タイトルは『マウスの大動脈平滑筋細胞における薬物動態』でガチ理系でした。微分積分大好きですが金勘定はできません。

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魔術師の杖シリーズ
― 新着の感想 ―
[良い点] 皮肉な話なんですが、作家さんで成功される方って理系の方がめっちゃ多いんですよね(;^_^A なろうの書き手の方でも文章が上手いなあと思う人はみんな理系……。文系に生きる道はないのか……(笑…
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