エネルギーチャージ
ひと月に2回、鍼灸師さんの所で調整をお願いしています。
「ん?反応が変わりましたね」
「今朝、原稿を書いてから来たんですよ」
「それでですか!緊張というか覚醒というか、戦闘モードですよ。いや、ほんとハッキリ変わりますね。7巻の時は頭ガチガチに凝ってましたし」
休みでリラックスしているときは、指で脈を押すと沈んでゆっくり戻る。今、脈を診るとピーンと張りつめているんだとか。
体には負担がかかるので、この状態で走るだけ走って……力尽きたら原稿作業はお休みです。自分の体調を冷静に観察してくれる第三者の存在はありがたいです。
そんなわけでエネルギーチャージ。
今週は『北斗の拳40周年大原画展』に行ってきました。
本当に凄かったです。
何というか絵全体から強いエネルギーが感じられました。
もっと血みどろな流血シーンを描きなぐっているイメージでしたが、原画はひとつひとつの絵が繊細で美しく、ハッキリと力強い。
『男の考えるカッコいい男』が勢ぞろいでした。女性キャラはユリアにマミヤにリン、アイリ、トワ……と登場しますが、メインは『強敵』と呼び合う男の友情です。
作者さんが「愛情よりも友情!」と言いきってて笑っちゃいました。
「なんかさ、ケンシロウがユリア抱っこしてる時だけ、甘くて優しい顔になってて『可愛いな』って思った」
初見の連れはそんな感想。
「こういう所はさ、ただエネルギーをもらいに来るんだよ」
「そうだね、ホントにそう。よしっ、エネルギーもらった!」
作品が持つエネルギーって、文字だけの小説でもありますよね。
ネリアは生命力の塊のような子なので、自分も元気な時じゃないと書けないのです。
純粋な創作のエネルギーを、たっぷりと浴びました。
ただちょっとエネルギーが強すぎて家に帰ってから寝込み……『北斗の拳』の夢を見ました。