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夢となれ 2
おはようと空がいう。
寝不足の頭で見上げた色は、青く、無防備だった。
ウソは言わず、人を信じ、人に頼り、見るものを探る。
正義は己の価値観だと弁え、慎みを剣にして、道徳心で争いを遠ざける。
少しの憂いと優しさを身に置いていれば、感謝の日となるだろう。
誰かから受け取った常識は、瞬間という一喝の時でか、
芽生えた愛の聖魔でか、
我がもの顔で勝手を謳い堕す。
魔は容赦がない。
見たものしか信じられず、見たいものだけを見る。
守るために無言を通すは嫌悪を根付かせ、正とする為に惰性と戯れる。
深々と降る雪に凍るか
静かに差す日差しとなるか
狭間風に震えるかは、自由だ。
自分次第で時はくる。
今日の一歩が道筋を定める。
未来はまだ決まってはいない。
生きるは、発育の修行なのだから。