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その7 この歳で結婚指輪が出てもねって10億で売れたよ

 さて、誕生日から三ヶ月たった。俺はといえば機械学習で知識を増やしたりボランティアに精を出したり魔物退治を頑張ったりしていた。

 で、俺の目の前に神石が2つあります。

 今の俺の戦闘パーティーはイシュ、ゴブ爺、ぽよの3人であと2人分空きがある。

 今の俺の素養は36。現在消費コストがイシュ12+5、ゴブ爺3+1、ぽよ7で、28だ。

 消費コストは次のようになっている。

コスト

C  1

N  3

R  5

SR 7

UR 12

LR 17

GR 25

 で、残りコストが8、イシュの装備を外せば13でURの神人を1人入れられる余裕がある。

 SR,Rが各一人づつくればちょうど枠が一杯になって新しい狩場への道が開けるのだ。残念ながらLR以上が来ればベンチ入りが確定してしまうのだがそれは今はおいておこう。

 と、いうわけで今回は神石を返済には回さず戦力増強に使うことにしたのだ。

 そして定番となった夕食後の召喚タイム。……前にね、愛人の証だしちゃったから母親から親の見てないところでの召喚禁止令が出ちゃったのよ。まぁいいけど。

 そして神人召喚魔法陣を展開して召喚の儀1回め、Goー。


 魔法陣の周りに黄金の光が集まりくるくると回りだしてそれはやがて虹色へと……って、これ俺が一番最初に召喚した子宝の宝珠のときとおんなじやん。また俺には使えないアイテム来るのかなーなどと思いつつ光が収まるのを待つ。そして出てきたのは


「結婚指輪ー!?」


 女性陣はそれぞれ手に取り「ワーキレイ」「ステキー」などとキャイキャイやっている。なんでも中心の宝石は虹ランクの神石が使われているらしい。まぁきれいだよねーと思いはするが女性陣のように魅了されるほどではない。

 父親は


「あんなに追い求めた物をこんなにもあっさり……」


 となんかへこたれていた。


 しかしこれどうするべ。戦力増強に引いたのにレアアイテムが来ちゃった。俺が持っててもいいけど父親に頼んでトレードする? なんてことを考えていると父親から悪魔の囁きが聞こえてきた。


「これをオークションに出せばまず借金はチャラになるな」


 あ、それでお願いします。


―――――――――


 オークションは毎月、月の終わりに神人協会で行われる。ネットを通じた入札にも対応しており遠く離れていても安心である。この世界、街同士の交流あんまりないからね。


 とりあえず父親を代理に立てて神人協会にレッツゴー。担当はお決まりのように桜坂さんだった。なんか専属になってるんですかねぇ?


 桜坂さんが今回の要件を聞いてきたのでオークションに出品する旨を伝える。


「それでは今回の商品はこちら!」


 と、TVショッピング風に結婚指輪のケースを開いて見せたらほわわわわ~とうっとりとどこかへトリップしてしまった。そんで馬場さんを時折チラチラ見てる。


「あげませんよ」

「あ、ひゃい!」


 あ、戻ってきた。といううわけでオークションの手続きを進めてゆく。告知期間も考慮して来月のオークションに出品することになった。



――――――――



 じゅ…じゅうにおくはっせんしぐま……結婚指輪の売却額である。手数料で幾ばくか引かれるがとんでもないお金持ちになってしまった……借金返してもお釣りが来るよ! 来すぎるよ!


 何でも世は慢性的な結婚指輪、子宝の宝珠不足なのだそうで……おまけに虹色神石がはまっていたもんだから価格が高ふつ。

 売らないほうが良かったんじゃ……でも借金があったしな~


 しかしこんな大金どうするか……神人たちのルーム改装とか夢が広がリング。というかもう働かなくても生きていけんじゃね?


「というわけで残りはこっちで預かっておくからな。」


 と、父親の無情な声が響き渡る。そ、そんなー


 まぁ当初の懸念だった借金を返すという鵜目的は果たせたので……あれ? 最初は神人を二体呼び出すはずだったんだよな? うーん、まぁ結果良ければよしとするか。


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