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その18 試験

 なってやろうじゃないかバラムマスターの頂点! イビルバスターに!


 その決意を両親に語ったところ寂しそうな顔をされた。

「そうかーもうそんな時期なのね。子供が親元を離れるのは早いと言うけどまさかイビルバスターになりたいとはね」

「子の成長は早いというが……わかっているのか? イビルバスターになれば今までの戦いよりも格段に危険が多い。それでもなるんだな」


 父親の問いかけに俺はうなずいて答える。


「父親として何もしてやれないのが歯がゆいがやれるだけやってこい」

「ホント命にだけは気をつけてね」


 と、両親の説得も終わり入学願書を送付していく数日。試験会場の案内が送付されてきた。

 俺は試験に備えて気合を入れる。そして迎えた試験当日。イビルバスター育成学校は俺の住んでる街からかなり遠くにあるので父親同伴で飛行船も使ってちょっとした旅行気分だ。

 会場に入り受付らしき人に試験を受けに来たことを告げると合宿所で戦った仮想空間部屋へ案内された。


「それじゃぁ君の持ってる神人を見せてもらおうかな」

 と端末のリンク要請が来たのでOKと返事をタップする。

「あれ? 戦闘用の神人4体しかいないの? いくら一体が強くても神人5体以上持ってないと入学はできないよ?」

 がーんそれは初めて知った。10歳の誕生日にでも召喚するか、節目だしなにかいいのが引けそうな気がする。

 試験官に神石が100個近くあることを告げ入学までにはなんとかすることを告げると納得してくれた。

 「それじゃぁ実際の戦闘はっと。お、データが有るね。スキルのコンボで邪人ダミーを一撃でクリアってすごいじゃないか。それを禁止されても危なげなくダミーを倒している……しかも3体で! あ、ナビ付きで実質4体か でもすごいすごい。これは将来有望な子が入ってきたなぁ」

 まさかの褒め殺しである。この人試験官だよね?

 「おめでとう、これで入学はほぼ確約されたようなものだよ。5体目の召喚を忘れないでね。で、わざわざ来てもらったのは邪人の強さを感じてもらうためだ。まずはダミーのランク2と戦ってもらう」

 あのダミーにもランクがあるのか。とすると俺が戦ったのはさしずめランク1だな。

 事前情報で開示されたランク2の情報は

HP 20000

ATK 10000

DEF 10000

 とステータスがランク1の2倍になっていた。

 うーん勝てるかな? 俺の予想では運が悪ければ負けるだろうといったところだ。


 試験官の人が準備できたよと言ってきたのでこちらもOKですと返す。

 さて邪人ダミーランク2との戦いの始まりだ。


 まずは柚陽子の”Are you ready”でみんなのスキルのチャージタイムを0にしてすぐに打てるようにする。そしてゴブ爺のボルトハンマー! これでHPを半分は削れたから残り半分。

 そのままではDEFが高く攻撃が通らないのでイシュの破砕光でDEFを下げつつゴブ爺は遊撃で回避しながらATKを高めていく

 ぽよはかばう待機。紅葉は完全にお荷物なので手は出さないように言ってある。

 そこでゴブ爺に翻弄されていたダミーに動きがあった。両手を上に掲げ地面に叩きつけたのだ。まずい、全体攻撃だ。ぽよにイシュをかばう指示を出しゴブ爺は……なんとお! あれを躱すか! イシュを優先した結果紅葉は残念ながらここで退場だ。すまん。

 それに反撃するように放たれたイシュの4度目の破砕光のあとで俺は一気に畳み掛ける。

 イシュに裁きの光、ぽよに雷光石火の指示を出す。あと5000削りきれるか?





 結果は勝利で終わった。まさかスキルで全体攻撃をしてくるとは。相手もスキルを使うということをすっかり忘れていたよ。紅葉には悪いことをした。というか参加させるのが無謀だったな。


「すごいすごい。ランク2を倒すなんて。じゃあ続けてランク3前情報無しでやってみな!」


 そして倒したはずのダミーが再び立ち上がり纏う気が膨れ上がった。


「くっ、神人再召喚」


 仕切り直しだ。そして俺たちはランク3に挑みボロ負けした。


「はっはっは。やっぱりランク3は無理だったか」


 ええ、残念ながら必中攻撃でゴブ爺が落ち自分にかけたバフ上昇スキルで上昇したATKの全体攻撃で全滅ですわ


「だが本格的にイビルバスターとなったらこれ以上の敵と戦うこともよくあることだ。がんばれよひよっこ! これで試験は終了だ!」


 最後に激励を受けて俺たちは開放された。


「あー負けちゃったね」

「しょうがないさ。相手が強すぎた。多分負けさせることも試験のうちなんだと思う」

「ひよっこって言われちゃったしね」

「そうだなぁ、あの人にとって俺なんてまだまだひよっこなんだろうなぁ。名前聞いておけばよかった」


 そうして敗北の味を噛み締めながら俺たちは家路につくのだった。


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