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その13 イビルバスターとの出会い。なおイケメンのもよう

 9歳の誕生日にゴブ爺を進化させてからはお仕事は月イチでこなしつつ仲間の神人たちと親睦を深めている。

 何分新しい神人や武具を手に入れても素養が足りない。

 バラムマスター育成学校では15歳で生命点と素養がそれぞれ100を超えるようなカリキュラムをとっているらしい。すでに51と48の俺はその目標を半分達成していることになる。これらはいきなり大幅に上昇するわけではないので日々精進である。

 それと将来の進路についても考え始めた。10歳になると機械学習が終了しその後の選択肢が大幅に増える。まずバラムギアの子供用のリミッターが解除される。その後はバラムマスター育成学校へ行ってもいいし神人協会で冒険者のような仕事をしてお金を稼いでもいい。最も結婚指輪を売却したお金がまだまだ大量に余っているのだが。また10歳になると一人での街の外への外出許可が出るので各地を回りながらバラムマスターの仕事をしてもいい。

 あと一年。そろそろ本格的に考えないといけない時期になってきた。

 そうやって悩んでいる間にも時は過ぎそろそろ肌寒くなりかけてきた頃のことである。父親が何やら講習会のパンフレットを持ってきた。神人協会が主催する講習会だがいわゆる合宿のようなもので2泊3日の日程だ。内容は邪人についてで魔物との性質の違いなどを公演するらしい。

 取り立ててやることもなかった俺はその合宿に参加の意を表明し父親同伴で合宿に向かうことになるのだった。





――――――――





邪人(イビル)に出会ったとき他に仲間がいない場合まずは逃げることを考えてください」

 そんな言葉で始まったバラムマスターの合宿。場所はとある山中に建てられた神人協会の総合施設。父親はどうしても都合がつかずドタキャン。仕方なく俺は協会の人に引率されて一人で参加することになった。

 参加者は20人ほど。育成学校の子が多いかな? 15歳以上の参加者は一人もいなかった。


 邪人というのは端的に言えば人類の敵だ。人間の精神力を糧とし魔物を操ったりして甚大な被害を生み出す。


 まわりからぶーぶーと不満の声が上がるなか説明は続く。邪人は最低でもHP10,000、ATK,DEFが5,000はあるらしい。SRの神人を限界まで鍛えてようやく対抗できるかどうかなのだそうだ。

 ちょっと疑問に思って聞いてみたのだがバラム・ギアにも種類があってこれはレベルが倍まで育成できる端末ではという話のことで今はこちらが主流なのだそうだ。

 邪人との戦いは基本集団(レイド)戦。通常攻撃はまず通らないのでスキルが使えるようになるのを待ってスキルによるダメージがメインになるらしい。

 そして邪人は神人使いを隙あらば直接狙ってくる。魔物との戦いのつもりでいれば命を落とす……とまぁそんな内容だった。


 講義の後は邪人から逃げきれるだけの体力トレーニング。山の中に作られたSAS◯KEばりの施設はなかなか楽しませてもらった。子供の身体にはちょっとつらかったけどな!

 夕食は自炊……ではなかったがカレーだった。トレーニング施設でお腹が空いていたのでとても美味しかった。

 そして夜になれば就寝。そんな感じで合宿の一日目は過ぎていった。


 二日目は仮想空間における邪人とのシュミレーションだ。まずは一対一で戦うらしい。

戦って鼻っ柱を折られてこいということだろうか?。

 シュミレーションを行うためには個人の所有する神人端末(バラム・ギア)をこの施設に設置されている統括端末とリンクさせる必要がある。

 これが結構時間がかかるらしく一人あたり10分ほど。午前中はこれで潰れるようだ。

 待っている間は柚陽子を呼び出して話し相手になって貰ったりぽよをよびだして育成学校のおねーさん方と仲良くなったりしていた。物陰から何人かの嫉妬の視線が飛んできたがスルーする。俺と同い年くらいの参加者いねーから話し相手になりそうなのがいねーんだよ。


 で、俺の番が来て端末をつないでいると5分ほど経ったところで後ろから声がかけられた。


「ほう、リベルテ使いとは珍しいな。しかもこんな子供が」


 声をかけてきたのは無精髭が似合うメガネを掛けたおじさん。どこはかとなくモテそうな雰囲気を放っている。このイケメンめ。

 女といっしょにいるイケメンは爆発すればいいと思うが単体のイケメンに罪はない。

 話してみると意外と話が弾み端末のリンクが終わった後も場所を移して話をした。なんでも俺と同じくらいの娘さんも神人使いらしく「子供をあんまり危険な目には合わせたくないんだけどね」とのこと。この講習には来てないのか聞いたところすでに知っていいることをもう一度なんてなんかバカバカしくてくる気がおこらなかったとのことらしい。

 このおじさんとの話はためになり特に神人端末の機種の違いも教えてくれた。


 リベルテの端末系統は端末の基本となったモデルで神人に人気が高い。なぜならスペックを神人の快適さに大きく割り振っており他の端末系統と比べて非常に過ごしやすいためだ。

 戦闘は神人の基本スペック+付与されるユニークスキル。ユニークスキルは神人によって変わるらしいが最大で9個まで追加可能で一度付けると進化させるまで消去などはできないらしい。……俺って運が良かったんだな。使えるスキルばかり引き当てている。柚陽子様様だな。


 系統オブリガシオンの端末はLvの限界に挑戦している意欲的な端末だそうだ。基本Lvが高ければステータスも高くなるため単純に強くなるというLvを上げて物理で殴れを地でゆくモデルだ。装備も2つつけることができる。

 ただユニークスキルの習得は神人頼みだし神人に無理をさせているんじゃないかという批判もある。だがしかしこれが現在の主流で最も人気のあるモデルなのだそうだ。


 そして最後にアミティエという系統の端末がある。これは一風変わっており神人との信頼関係を数値化して神人の基本能力を上昇させる仕組みらしい。信頼度によって能力にボーナス値が入ったり新たにユニークスキルを覚えたりするのだそうだ。


 そういえば前にゴブ爺が勝手に”心眼”スキルを覚えていたことを話すと神人が自身の成長でユニークスキルを獲得することはまれによくあることなのだそうだ。って、まれによくあるってあるのかないのかどっちだよ!


 それから俺の話になった。6歳からバラムマスターとして仕事についていることや引退した父親のこととかいろいろ話した。せっかくLRアイテムを手に入れたのにリミッターのせいで使えないと愚痴をこぼしたら「それは仕方ない。ウチの娘もよくごねているよ」と同情してくれた。


「そういえばまだ名前を言っていなかったね。邪人狩り(イビルバスター)本隊所属 白神(しらがみ) 統夜(とうや)だ」

「神人協会所属神人使い見習いの鉄 修一です」


 最後にまだお互い名乗っていなかったことに気づき名前を交換する。邪人狩り本体所属ってむっちゃエリートじゃねーか。イビルバスターは邪人を積極的に狩って回っている組織だ。所有神人はもちろんGRやLRが多く生命点や素養が高いことがわかる。


 そして別れ際にに白神さんの名刺をもらって、


「困ったことがあったらいつでも連絡してきなさい」


 と一言添えて別れた。チキショウ、イケメンいちいち行動がかっこいいじゃねぇか。


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