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その9 同格との戦闘

 その後訓練と実地で試してみたところゴブ爺はスキルを指示しなくてもでもバンバン当ててバンバン躱すので何も問題はなかった。スキル”心眼”のパッシブ補正が大きいのかなぁ。

 ただ、ポヨの方は戦闘時になるとむくむくと犬くらいの大きさだったのが馬くらいの大きさになり戦闘に突入したんだが動きが鈍くなって通常攻撃が当たらない。3回に1回くらいしか当たらない。反面スキルの方はかばうは一瞬で対象の前に現れるし雷光石火はもともとすごいスピードを出すスキルなので何も問題はなかった。まぁもともとぽよは通常攻撃でダメージを与えるタイプじゃないしね。


 ということで確認も終わったのでランクアップした戦場にやってまいりました。

 ここでは念の為父親とレイドを組みいつでも救援に入れるようにして戦闘するらしい。レイドを組んでないと救援に許可とかがいちいち必要になるらしいのでそのためだ。


「基本SRクラスの狩場だが稀にURの魔物が出てくることもある。十分に注意して戦うように」


 父親からの注意事項を聞き終え早速戦闘開始。まずはみんな大好きオークさんとトレントウッドが相手だ。


 どうやら敵さんもレベルにばらつきがあるらしくゴブ爺の一撃で沈むやつもいればイシュの攻撃を数発当てても持ちこたえるやつがいる。しかしながらこちらにはかばうを持った物理盾のぽよと敵の攻撃をことごとく避ける回避盾のゴブ爺がいる。イシュやぽよが負ったダメージも攻撃を7回耐えた強さのやつが放った攻撃でかすり傷がついたという程度だった。

 ……イシュにダメージが通るようになったか。さすがランクSRクラス。

 とはいうものの今回はまだスキルを指示せず事にあたったのでまだ余裕がある。これならURクラスが出てきても行けるんじゃないかと慢心してみる。っといかんいかん慎重に行くと父親と約束したんだっけ。


 攻撃がイシュだよりだったから目立たないがイシュは完全回復スキルを持っている。CTは4分と少々長めだがピンチのときは役立ってくれるだろう。

 それと攻撃スキルの裁きの光がATK6500相当になってるのも心強い。トールハンマーはDEF無視なので単純比較はできないが全体攻撃だ。回避も難しいしイシュの切り札になってくれるだろう。これがCT32、およそ5分毎。

 ぽよもスキルで4000近くのダメージを叩き出せるATK+DEF合算ダメージとあるのでDEFを無効化するのかはわからないがCT17と3分毎に繰り出せるので動きの鈍さに油断したところに叩き込んでやる。

 ゴブ爺は必中と完全回避スキル、それと言わずとしれたトールハンマー。


 これらのスキルを適切に指示して全員が生き残れるよう采配しなければならない。

 ULクラスの相手は確実にさっきの敵よりも強くなる。ここはバラムマスターとしての力量が試されるところだ。ようやく訓練らしくなってきたと言ったところか。


 というわけで過信はできないけどまだまだ行けるよ無双ターイム。俺がスキルの指示をすることも多くなったけど概ねサクサクと倒していってる。減少したHPは再召喚のたびに満タンになっているからいちいち回復の手間も必要ない。おかげで午前中だけで神石3個分の欠片が集まってしまった。今までと比較すると驚異的なペースだ。


 そして昼からの戦闘で1体のトロールと出会うことになる。


「修一、トロールはURクラスだ。十分注意して戦え」


 父親の激が飛ぶ。URクラス、さてレベルはどのくらいか? 後半まで高いとちょっとやばいかもしれない。


 まず、イシュとゴブ爺が攻撃を仕掛ける。イシュの攻撃は通ったがゴブ爺の攻撃は弾かれた。なかなか強いぞこいつ。


「イシュはそのまま攻撃を続行、ゴブ爺とぽよは遊撃で相手の気を反らせ!」


 そう指示を出し戦闘の推移を見守る。あ、イシュがトロールの一撃を食らった! ダメージは……数100ポイントか、1/10近くHPを持っていかれた。こいつは今のイシュと同じくらいの強さと考えていいだろう。ということはゴブ爺は食らったら一撃死もありうるということだ。


「ぽよ! かばうを積極的に使っていってくれ!」


 ぽよに防御スキルを優先させる指示を送る。ぽよは言われたとおりイシュやゴブ爺への攻撃を肩代わりしてくれている。しかしゴブ爺の回避とぽよのかばうは相性が悪いな。避けられる攻撃でも無理に攻撃を食らってしまう。


「っ! ゴブ爺! 完全回避!」


 俺の声と同時にスキルを発動させたゴブ爺の直ぐ側をトロールの武器が通り過ぎていく。危ない危ない。こうなるとビッグボウガンのCT+3がきついな。


「修一! 雷光石火が行けるわ」

「よし! ぽよ! 雷光石火だ!」


 柚陽子のアドバイスに従い俺はぽよに指示を出す。

 ポヨは少し体を震わせたあと目にも留まらぬ勢いでジグザグに敵に向かって突っ込んでゆく。そしてそのままトロールを跳ね飛ばすとしばらく勢いのついたまま進んでようやく足を止めた。

 トロールは……どうやら今の一撃で倒せたようだ。


 はぁ、幸い一体だけだったからなんとかなったけど複数出てきていたらどうなっていたことか。それにイシュと同じくらいの強さということはLv20くらいということだ。URのレベルは最大で70まである。もしそんなやつに出会ったら……まず通常攻撃は通用しないだろうな。ダメージも数割単位で持っていかれるだろうしダメージソースはスキルだよりになるだろうから……だが発動まで持ちこたえられるか? 回避盾のゴブ爺が頼りだがゴブ爺は紙装甲なんだよなぁ。しかも最大のダメージディーラーも兼ねてる。とりあえずトールハンマーを射つまで全員持ちこたえられたら勝てると思う。がそれは難しいだろう。地道にレベル上げだな。


「どうだったURクラスと戦ってみた感触は」

「ようやく戦っているということを実感できたよ」


 いやほんと全く、これが戦闘か。ほんと今まではイシュだよりだったんだなと痛感させられる出来事だった。


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