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33.エロエルフ、街に帰ってくる!

 

 案の定、門番さんたちは俺を心配してたみたいだ。

 森から出て歩いて行くと、まだ遠くに小さく見えるくらいなのに、ブンブンッと手を振って出迎えてくれる。


「良かった、ティアさん。無事だったんですね」

「夕方まで帰って来なければ探しに行こうかと」


 やっぱりな。いい人たちなんだけど、やたら心配性なんだよ。

 俺が行きほどには元気がないから、依頼が上手くいかなかったのかと気を遣ってくれる。


「薬草は採取できなかったんですか?」


 そうだった。俺、薬草を採りに行ってたんだった。


「そんなことないよ! めっちゃいっぱい採ったんだから! ほらほら!」


 ポーチから薬草を両手いっぱいに取り出して見せびらかすと、門番さんたちはおーっ!と感嘆してパチパチ拍手してくれた。

 えっへん。もっと褒めたまえ。

 鼻高々に顔を上げる。


 街に戻った俺は、早速、お弁当を山ほど買い足した。明日からは2人分、必要だからな。

 朝は甘いものは買わなかったから、デザートも買い込む。

 きっとタローは甘いものも好きだろう。

 もちろんジュースもね。


 それからフィオの魔道具屋に飛び込んだ。


「フィオー! 子供にも使えそうな武器ってある!?」

「おや、ティアさんって子持ちだったんですか?」

「ちっげーよ! こっちにも色々あんだよ」


 そこまで興味があるわけでもなかったんだろう。話を振ってきたわりに、それ以上、詳しくは聞かれなかった。

 フィオって言うのはそういう薄情な小人だ。


「僕の店は武器屋ってわけじゃないんですけどね」


 やれやれと嘆息しながらも、一応、俺は上客だからな。棚を探してくれる。


「まぁ、魔法が付与された武器ってのも中にはありますからね。こちらの雷電の短剣とかどうですか?」


 手渡されたそれは短剣って言うだけあって、そんなに長くなかった。

 これならタローでも持てるかな?

 柄を握ったり、剣先をツンツンと触ったりする。


「もともとは貴族の令嬢の護身用を想定して作られてますから軽いでしょう? これなら子供でも扱えるかと。確率で雷撃の追加効果がかかります」

「確率かー」


 実際はタローを戦わせるつもりはない。護身用のつもりだから、これでもいっか。


「じゃあ、これ貰うわ」

「毎度ありー。量産品なので金貨3枚でいいですよ」


 ニコニコ顔のフィオが怪しいな。金貨3枚でいい、と言われても、およそ30万円だろ。庶民には無理な値段だと思うんだけど。

 だけど値切るのも面倒くさいしな。


 それと、午前中に俺用に買ったサイズ調整機能のあるブーツも出して貰う。

 サイズ調整ができるって言っても、どんな大きさでもOKってわけじゃなく、大まかなサイズ幅はあるらしい。

 子供用はなかったから、女性用の一番小さいやつを買っておいたわ。


 身代わりのブレスレットも……1コじゃ怖いから予備も買っておこ。

 俺はウェストポーチから硬貨を入れている袋を出して金貨をフィオに渡した。


 なんか金貨が小銭感覚になってるわ~。

 危ない、危ない。もちょっと財布を引き締めないとな。


 あとは何が必要かなー。服もずたぼろだったし、石鹸とかタオルもいるな!

 市場にもまた行かないといけないな。

 フィオの店に防具もあればいいんだけど。


「フィオー。子供用の防具とかもあるの?」

「さすがにウチでは扱ってないですよ。オーダーメイドになるんじゃないですかね?」


 う。家計に大ダメージの予感。

 子供って大きくなるしなー。なんか作っても、すぐに身体に合わなくなりそう。


 それでも一応、フィオに防具屋の場所を教えてもらって店を出る。


ε¥з~ ヾ(;ω;)

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