プロローグ 復活した日本海軍航空戦隊
序章の始まり
2003年7月1日
日本国横浜州横須賀市
日本国国防海軍の観艦式
そこには、3種類の空母がそれぞれ2つと、複数の軍艦が並んでいた
「すげぇ」
「先輩、あれ加賀だそうですよ」
「正規空母加賀、かっけぇ」
「あっちは、原子力空母飛龍ですよ」
「でけぇ・・・・・・けど、本で見たのと少し違うな」
「あっちの蒼龍も原子力空母で姉妹艦みたいですよ」
「擬人化したり、艦魂だったら、間違いなく巨乳だろうね」
「女性だったらね」
「おいおい、つれないことを言うなよ」
「先輩、あっちを見てください」
「おっきいなぁ」
「日本が統一される直前に入った、装甲空母、瑞鶴と翔鶴ですよ」
「ああ、瑞鶴は、統一戦争に間にあったけど、翔鶴は、建造とパイロットの練度もあって、終戦当日に出撃予定だったんだよな」
「先代の翔鶴並の不憫ですね」
「そして、あそこにあるのが、昔、蝦夷人民共和国で活躍していた空母、金剛」
「そう、日本にはイージス護衛艦金剛が存在しているからね、今日がその命名式なんだよ」
その時、多くの拍手が起こった
「そろそろ始まるぞ」
「はい、先輩」
「ええ、旧蝦夷人民共和国に配備されていた、石狩型正規空母2番艦金剛の名前を・・・・・・赤城と改名する」
会場は大きな歓声に沸いた
ミッドウェー海戦から61年と1月の歳月を経て
かつての大日本帝国の正規空母の名が軒を連ねたのだった
ただ違うのは、第二航空戦隊と呼ばれた空母2隻は原子力空母に
第五航空戦隊と呼ばれた空母2隻は装甲空母になったということだった
この式にはEATO各国の首脳か大使、軍人が招待され
日本が中華人民共和国に対抗できるアジア唯一の国だと、誰もが思い知った
そして、日本が歩んでいく先は
どうなっていくのか
今、始まろうとしている
続く