第8話 九州事件
3月10日午前4時
中華人民共和国の山中から100発の地対地長中距離弾道ミサイルが東に向け発射された
3分
首相官邸
「総理、中国が撃ったようです」
「着弾予測地点は」
「東京永田、大阪臨海、東陸道大潟、新潟佐渡、その他合計100発」
「イージス艦とpac-3の力を見せろ、6年前からの教訓を見せつけるんだ」
16分
「新潟州に2発、西海道に4発迎撃失敗、いずれも核搭載はされておらず、残りは全弾迎撃成功」
その時、官邸は歓喜に沸いた、首相を除いて
「油断するな。第二波の動きに注意しろ、それと被害状況」
「はっ」
「EATO安全保障会議の準備を」
「畏まりました」
各新聞紙は、大手はすぐに号外を出した、地方紙も夕刊には内容がでた
『中華人民共和国、弾道ミサイル発射』
『国防軍、6発迎撃失敗、21名が死亡、232人が重軽傷』
国内では、通告なしの宣戦布告と受け取り、開戦をやむを得ないという世論が勃発
九州事件、リメンバーニイガタ、佐渡の悲劇を忘れるなと言う発言が飛び交った
落下したのは、
新潟港と佐渡国防軍レーダー基地、西海道佐世保鎮守府、西海道北熊本駐屯地、西海道春日市春日駐屯地、春日航空基地と言った、軍事機能を破壊した
佐世保鎮守府は第2護衛艦群の母港であったが、全て出払っており、唯一建造中だった、巡洋艦球磨が爆発に巻き込まれて損傷したぐらいであった
だが春日航空基地が被害を受けたのは大きかった
死亡したのは大部分が西部航空隊で、残りは佐渡国防軍レーダー基地の観測員
重軽傷者は、大半が周辺住民だった
日本は報復として、原子力潜水艦龍鳳(旧蝦夷名 伊58/ 旧ソ連名 イワノフ)を黄海に出動
山東半島近海に浮上し、ミサイル数発を発射すると、すぐさま潜航して離脱
この攻撃で、中華人民共和国人民解放海軍は大打撃を被ったのだった
約350人が死亡、2万人近くが負傷する報復攻撃だった(短距離でしかもロクな迎撃手段もなかったから、これだけの被害に)
「日帝は、我が国が打ち上げた人工衛星をミサイルと誤認し撃墜した上、我が中華人民共和国人民解放海軍の拠点である山東半島を攻撃し、2万人以上の死傷者を叩き出したことは、許されることではない」
だが、国際世論は、中華人民共和国に味方しなかった
国連安保理が緊急で開かれ
米英仏印露 全会一致で、中華人民共和国への国連軍による 戦争が決まった
第四次極東戦争が本格的に幕を開けようとしている
だが、それは、後に大きな戦争への序章にすぎなかった




