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第5話 滅ぶ半島の2国

2007年

12月5日 中華人民共和国寧波省瀋陽市

「覚悟はしました」

「3日後、決行だ」


7日 午後4時

朝鮮人民共和国 平壌

「明日丁度に、瀋陽軍区から義勇軍がきます」

「楽しみだな」

「ええ、私も楽しみです」


日本国東京都市ヶ谷 国防省情報保全隊本部

「中華人民解放軍が中朝国境に集結しているだと」

「はい、規模は10万を越える模様です」

「朝鮮人民共和国への援軍なのか」

「どうしますか、政府に報告して事実確認を」

「いや、30万以上でないとすると、恐らく瀋陽軍区の独断義勇軍だ、中央に聞くのは無理だろう」


高麗民国 釜山

「終わった。もう駄目だ」

「大統領、まだ円陣は守られています」

「済州島に政府機能の移転準備を」

「大統領!」


中華人民共和国北京

「瀋陽軍区からは演習目的だという報告です」

「本当なのか」

「ええ、向こうが言うには」

「突然の瀋陽軍区境における軍区部隊の大量展開、演習という名目であるのか、反乱の可能性もあるだろ」

「ですが、無理に解放軍を集めると、中華民国軍が」

「監視は強化しておけ」

日本時間 12月8日午前3時

中朝国境

「突撃、派手にいけ」

15万もの中華人民解放軍が一斉に朝鮮人民共和国に進軍

朝鮮人民解放軍は誰もが援軍だと思っていたが

30分後 瀋陽軍区長がラジオ演説を開始した

その内容に、朝鮮人民解放軍は、真実を知った(と言ってもほとんどは休息をとっていた)

「我々、中華人民共和国瀋陽軍区人民解放軍は、中華人民共和国と決別し、朝鮮人民共和国へ宣戦布告を発表し、満州共和国建国を10日に正式に発表する」


午前3時30分

それは66年前の今日この時間に、日本がアメリカ合衆国ハワイ州の真珠湾に対して、対地攻撃を始めた時間だった


午前4時

平壌

「柊は、どこに行った」

「未明に国境に向かったという報告を最後に姿は見えていません」

「裏切ったのか、それとも殺されたのか」


4時35分

「空爆だぁ」

「総書記、地下へ」

ドガアアアアアン

平壌空襲

朝鮮人民共和国首脳が消滅した合図だった


5時

東京

「中国が攻め込んできただと」

「いえ、正確には」

「しっかりしろ」

「はい衛星からの情報ですと、今日午前3時、中華人民解放軍瀋陽軍区の解放軍が、朝鮮人民共和国に侵入、30分後に宣戦布告声明と中華人民共和国からの独立を宣言した模様です」

「つまり、瀋陽軍区が中華人民共和国から独立して新しい国を建国して、朝鮮人民共和国に宣戦布告したということか」

「はい、すでに平壌も爆撃された模様です」

「朝鮮人民共和国首脳は」

「今も消息不明です」


7時

瀋陽軍区解放軍が平壌を掌握、朝鮮人民解放軍は、相次いで投降したが、瀋陽軍は朝鮮人民解放軍に対し、南進を命令


日米の制空権を会くぐり、釜山円陣を突破

高麗民国政府は、済州島に避難し終えていたが 高麗民国の兵力は済州防衛能力以外を喪失した状態になった


9時

瀋陽軍区長が満州と朝鮮解放宣言を発表

「ええ、我々、瀋陽軍人民解放軍は、50年近くにわたり分断国家となっていた、朝鮮半島を統一し、全世界に平和をもたらす一翼を担った事であり、真に喜びがたしことであります。本日午前9時を持ちまして、EATO各国に対して、終戦協定を要求する所存であります」


9時15分

東京

「どうします、高麗民国に義理を通して、戦いますか」

「いや、ロシアの動きが怪しい」

「ロシアですか」

「外務省の諜報員の話だと、瀋陽軍区にロシアの武器が密かに横流しにされている情報があった」


中華人民共和国

「やはりこうなっただろう」

「しかし、今鎮圧に向かうのは」

「確かに」

その時、廊下から足音が響いた

バァン

「首席、総理、こちらでしたか」

「どうした」

「チベットとウイグルで暴動が発生したとの報告です」

続く


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