第3話 ソベクの壁
2007年
6月24日未明
ソベクの壁
高麗民国と朝鮮人民共和国の国境の壁
ソベク山脈と全羅北道の北境に布かれている
別名
極東のベルリンの壁、朝鮮半島の万里の長城
建設したのは、ソ連と朝鮮人民共和国だった
その壁が突如崩れ
そこから、朝鮮人民共和国軍が中華人民共和国軍とともに南下してきたのだった
高麗民国軍はいきなりの襲撃で西部の防衛戦は崩壊
光州や南北全羅道が攻略され
第二次釜山円陣を組むことを強いられた
高麗民国はEATOに援軍を要請したが
日本は、対馬と竹島等の日本領土が攻撃されたら参戦すると表明(念のため、東陸道と東京都、新潟州、山陰道に、迎撃ミサイル車両、pac-3を展開(統一戦争後に配備数を増強)
アメリカは、極東軍空軍部隊の派遣にとどめ
中華民国は、こっちが不意うちされる危険性が高いので拒否し
高麗民国はロシアに救援を求めたが、こちらも断られた
日本が参戦拒否したのは、
竹島問題のことと日本統一戦争の参戦が遅かったことと中華民国への支援重視だったこと
8月6日
釜山円陣が突破される事態に陥り
アメリカは、極東軍を動員し、第二次仁川上陸作戦を決行
日本も重い腰を上げ、元山空襲作戦に従事した
「全く、結局参戦することになるのかよ」
「中華民国への支援が優先のはずなんですけどね」
「朝鮮半島が人民政府にわたれば、次は、対馬と九州だからな」
「あくまで、空軍と海軍のみの支援だけどな」
西部航空方面軍と防衛艦隊第二護衛群と第三護衛群が主軸
日本海機動部隊の出撃も検討されたが、ロシアの動きが怪しいとして、第一機動部隊の瑞鶴を第二機動部隊に一時転属させて、出撃させた
と言うより、瑞鶴抜き出大丈夫だと判断していた
それにミサイル攻撃対策の必要もあったらしい
8月9日 午前10時
東京都
「テポドンとノドンにて、弾道ミサイル発射した模様」
「通過予測ルートは」
「ノドンは、東京方面、テポドンは三沢方面です」
朝鮮人民共和国ウルルン島近海
「ノドン迎撃開始よーい」
十和田湖近郊
「やはり、こっちか、迎撃準備よーし」
20分後
「ノドン迎撃成功、日本海に不時着の模様、テポドンは日本海に墜落、他の中距離ミサイルも迎撃成功」
「イージス搭載艦は、最強だね」
「しかし、今回は運良く当たったようなものです、それにpac-3の迎撃範囲も狭く、迎撃率が高くても、迎撃が厳しすぎます」
「だよな」
朝鮮人民共和国 首都平壌
「全て迎撃されたか」
「日本も6年前に統一戦争で迎撃戦で苦戦したと思えば、練度を上げたな」
「これ以上、釜山円陣への突破は絶望的なのか」
「日米の極東総力だと、確実に37度、最悪の場合中華人民共和国国境付近まで押し返されそうです」
「逆に、此処で戦線停滞をさせた場合は」
「元山、仁川への上陸作戦を向こうが行うかどうか次第です」
「それぞれの戦いの予測は」
「元山に関しては、日本統一戦争時の南北戦争の双方の軍事力の推測して、元山防衛成功率は35%、仁川に関しては、情報推測で迎撃率は45%です」
「半分を切るのか」
「現在の食料状況と弾薬生産効率から推測した結果です」
「柊、君の作戦だと」
「元山に上陸されて橋頭堡の滑走路を築かれた時点で敗北が決まります」
「滑走路を築けられなければいいんだな」
「しかし、ソウルを落とされた場合も、ほぼ絶望的になります」
「つまり、どちらも防衛できないと負けということか」
「中華人民共和国から人民解放義勇軍を要請しないと厳しい状態です」
「向こうが要請に応じるのか、関係は普通だが、向こうは中華民国とにらみ合っているところだろ」
「ええ、瀋陽軍区と密談交渉をしました」
全員が柊の言葉に驚いたのだった
ロシアが高麗民国を助けない理由は
柊が鍵を握っている




