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Re;SET  作者: 那月 凛
1/1

初めての作品なので、感想をください!!

不評、好評なんでもお願いします

 綺麗な青空の下、よく見る一軒家の連なる場所の、車が一台通れるか通れないかというほどの道路の一角で俺はひざをついてあるものを見ていた、その表情は絶望にまみれ、信じていたなにかに裏切られたような、大切なものを目の前で奪われる瞬間のような顔をしている。

 視点は一人称。俺が見る世界。なのに俺にはこの体を動かしている感覚がない。目の前で起ころうとしている事象は、今俺が動くだけで回避できるかもしれないのに、助けられるかもしれないのに、体が動かない、俺の体ではないかの様に。

 目に映るのは二人の男女、一人はグラサンに真っ赤のロングコートを羽織り、どこが銃口なのかもわからないようなおもちゃみたいな銃を眼前の少女に向けている。少女は見た目は高校生くらいだろう、綺麗な黒髪を長く伸ばし、それでいて幼さも残している、世間一般からみてもかなり整った容貌、そして極めつけは県内でも有数の進学校の制服をスカートを短くしているようなこともなく綺麗に着こなしている姿だ。

 傍から見れば笑ってしまうような光景にもかかわらず、少女はその銃口に心底怯え、悲鳴すら上げることのできない状態、校則に則ったお手本のような制服にたくさんのしわをつくり、尻餅をついてあとずさりをしようとするも、恐怖によって力が入らないのか、はたまた彼女も大切なものを失ったのか、怯えと絶望の同居した表情を浮かべている。

 そして目の前でゆっくりと、俺の目の前で引き金が引かれていく。

 動け。

 動け。

 動け!

 動けよ!!

 今銃口を向けられている人は、俺が守らなきゃいけない人だろ!!

 なにをしている!!

 見てるんじゃない!!

 駆け出して止めろ!!今すぐに!!

 本当は涙で溢れそうなはずの俺の瞳は全く潤いを見せず、変わらず絶望的な顔をしている。

 ――――これは俺の体ではないのだ。

 この体は俺の意思に従うことはない、俺の体であって俺に動かすことの出来ないもの。

 正確にはこの時間の俺のものではない。だから動かせない、これは夢の中だから。

 俺の心の叫びを嘲笑うかのように、無常にも引き金は最後まで引ききられ、雲ひとつない空に乾いた銃声が鳴り響く――――――。


よろしくお願いします!!

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