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はぐれ召喚師の気まぐれライフ  作者: 柚子ポン酢
21/34

授業=寝るではダメですか?


昨日の更新分でーす。

今日の0時までにもう一本UPします!




「それにしても、タヌラークは大きいね」


教室への移動中、隣をドシドシと二足歩行するタヌラークのデカさに思わず、呟く。


「確かにラークは大きいね」


「あ? オイラ、そんなにデカイか?」


グラキシアだって、立ち上がれば大きいじゃねぇかとグラキシアの方を見つめるタヌラーク。

ケリーはラークと呼んでいるようだ。私もグラキシアっていつも呼ぶの大変だし、あだ名とか略称とか考えようかな………


「私は貴方より小さいと思いますよ?」


「そーかー? じゃあ、壁に前脚かけて並んでみようぜ」


「授業に遅れますよ?」


「一瞬だって、一瞬(笑」


「「(仲良いな、この二人)」」


私とケリーの気持ちがシンクロしたところでグラキシアとタヌラークが壁に前脚をかけるので二人で比較する。


「うーん、タヌラークの方がちょっと大きい?」


「うん、50cmくらいかな?」


「ほら、言ったじゃありませんか」


「おおー!勝った!」


「勝ち負けの問題ですか!?」


「「(やっぱり、仲良いな)」」


2匹の獣が戯れ合う姿にほっこりする。

いやー、癒しだよね。


「さあさあ、授業に遅れますよ!」


「「「はーい」」」


グラキシアのお叱りを受け、足早に教室へ向かうケリー達の後をついて行く。


「ねー、グラキシア〜」


「なんです?」


「シアって、呼んでいい?」


「構いませんよ」


軽く固まった後に素っ気なく許可を頂いた。尻尾はものすごく左右に揺れてたけど(笑


「じゃ、シアって呼ぶよ♫」


「おーい、あんまり離れると迷子になるぜー?」


「ごめーん、すぐ行く!」


顔は不機嫌そうで尻尾は嬉しそうなグラキシアを横目で見ながら早足でケリー達に合流する。


「もー、置いてくところだったよ」


「ごめんごめん。ちょっとね」


今だにくすくす笑う私にむかっとしたのかグラキシアの尻尾アタックが炸裂。ぺしぺしされて地味に痛い←


「痛いです、すいません、調子に乗りました」


「ふんっ、分かればいいんですよ!」


ぷいっと顔を背けて、拗ねるグラキシアに思わずニマニマしてしまう。


「あれ? 喧嘩したの?」


ケリーは喧嘩と勘違いしたようだが、タヌラークは面白そうに笑ってた。


「戯れ合ってただけだよ」


「ふーん。あ、この階段を登ったところが教室がある階だよ」


「了解」


ぞろぞろと階段を登った先には普通の学校と同じような組の札のある扉がズラリ。


「ケリーは何組?」


「僕はB組。担任の先生は面白くていい先生だよ」


ケリーはそう言いながら、自分の教室へ向かうのでついて行く。

この校舎の一回部分が迷路なのか?と思うほど、二階はシンプルな作りで迷子になりそうにない。

ガラガラ〜っと教室のドアを開け、ケリーが教室内へ入るともうすでに授業が始まっていたようで先生からの注意が飛んだ。


「ケリー! 遅刻だぞ!」


んっ?なんか聞いたことある声だな。


「わっ! ごめんなさい、新入生の案内をしてました」


「新入生?……あ」


なかにはいってみるとそこには教卓にたつシエロ先生の姿。

なんだ、ケリーの担任ってシエロ先生か。


「今、完全に僕のこと忘れてましたよね。ゼファーに言いつけますよ、シエロ先生」


「それだけはやめて!? あいつの嘴で突っつかれると痛いんだよ!」


先生と軽口を叩く私にケリーも生徒達も唖然。

おお、しまった。これはぼっち確定ルートか←自業自得


「あーもう、こっち来い」


「はい」


顔に手を当てて、手招きされるので素直に先生の元へ。


「紹介が遅れたが、明日からこの学校に通う事になった辻鞍 彩だ。仲良くしてやってくれ」


「辻鞍 彩です。こっちはパートナーのグラキシア。今日は召喚の儀を行うために登校していました。フライングですが、よろしくお願いします」


軽い自己紹介の後、ぺこりとお辞儀をする。趣味とかその他諸々は聞かれたら答える感じでいいんじゃないかと思った結果である。

どうだろう?とグラキシアを見ると満足そうだったので良しとする。


「じゃ、席は。とりあえず、ケリーの横な」


「はい」


「ケリー、教科書見せてやれ」


「分かりましたー!」


ケリーの席は列の一番後ろで窓際だった。うん、寝やすそう。

物珍しそうに見てくる生徒達の間を縫って席に向かい、着席する。ちなみにグラキシアは床に伏せてる。


「よーし、授業を再開するぞー。45ページ開いて」


「「「「はい」」」」


私が席に座ったことを確認すると速攻で授業再開。45ページとかなかなか進んでるな〜、教科書貰ったらしっかり読んでおこう。


「はい、彩君。教科書、ここに置くね」


「ありがとう」


ケリーに見せてもらった教科書に書かれていた文字は日本語。これなら、文字から勉強する必要はないと一安心。


「召喚に必要な魔力は〜、この薬草を使って〜」


途中から聞いたからなのか、教科書の内容を理解してないからなのか、はたまたこれが何の授業なのかなどが分からない為、理解できずに眠いです。


「(これは寝てもいいだろうか…)」




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