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アルバーナの軌跡  作者: シェイフォン
第三章 国の強弱は王で決まる
24/24

後書き

 ようやく『教育国家サンシャイン』の雪辱を晴らすことが出来ました。

 やはりユラス=アルバーナという雑草的キャラクターは学校といった既定の場所で留まらせたら腐ってしまいます。

 あれから一年経ち、作品の原型が無いほど変わってしまいましたが、アルバーナだけはほとんど変わらないどころか、むしろパワーアップしました。

 まあ、この一年間の作者の環境がレールから外れた場所でしたので、彼の様なアウトロー的人物が強くなりました。ゆえに作者の置かれている環境が安定すれば、登場する人物の性格も安定するかもしれません。

 ……はい、どうでも良いことです。


 さて、ここから『アルバーナの軌跡』についての捕捉に入ります。

 前作をご存じの方はピンと来たでしょうが、この世界は大陸を統一した存在が不在――日本から転生した四宮圭介が降り立っていなく、代わりにヨーゼフ=バレンタインが教育論を提唱してそれをアルバーナが広めるという形を取っています。

 単に四宮が実在したか否かの違いなので世界観に変わりはありません。

 つまりこの世界に登場する魔法は精霊魔法が主流であり、その他の魔法は東部地方に集中しています。もちろん異種族である鬼も実在し、彼等の文化はもろに鎖国時の日本そのものです。

 もしこの作品が当たって続編が出ることになれば鬼が登場します。

 そしてアルバーナは彼等と同盟を結びます。

 まあ、ぶっちゃけて言えば今作は四宮がやろうとしたことをアルバーナが行うんですね。


 ユラス=アルバーナについて

 作者は当初、アルバーナを絶対的なカリスマを持ち、思い通りにならないことなど無い独裁者として描いていたのですが、筆を進めて行くうちに独裁者と真逆の、絶対的力が無い状態で台頭する辣腕家になってしまいました。今振り返ればアルバーナって確証も何もないのに口先だけで相手を説得させており、これはどう見ても辣腕家です。


 メイリス=カナザールについて。

 正直天才魔法使いという設定は不要だったかなあと思います。つまりメイリスは説明する才能があるただの人間としてでも十分通用した気がします。しかし、それだとメイリスのキャラが弱くなってしまうのでやはり必要だったのかと……迷います。


 フレリア=イズルードについて。

 これは徹頭徹尾作者の思い通り動いてくれました。性根が権力に従順なため非常に都合が良かったです。まあ、それゆえに半分記号化していたので、少々人間味を出しておくべきだったかと反省しています。


 クーク=バースフィールドについて。

 今作で最も成長し、作者を驚かせてくれたキャラクターです。当初はフレリアの単なるおまけとしてくっついてきただけだったのに、どこをどう間違ったのか物語にとってなくてはならないキャラへと変貌しました。


 アメリア=マーガレットについて。

 空気気味でした。能力も年齢もまだ成長前だったので、仕方ないと言えば仕方ないんですがどうも後味が悪いです。ただ、逆に考えれば空気だったからこそアルバーナの遊説に対して自然な形で同行出来たので全くの無駄キャラというわけではないんですよねこれが。


 イクサス=アンサーティーンについて。

 彼とアメリアを足して二で割ればちょうど良くなっていたと思います。アンサーティーンはアメリアに足りない物を全てハイレベルで備えているため、アルバーナが手を焼きました。彼は国へ残しましたが、その方が役割的にグッドですね。表には到底出せない事柄を秘密裏に処理する汚れ役――裏の番人として君臨する方が性に合っています。



 最後に。

 ここまでお読み頂いた読者様方に対し、作者は感謝の念が絶えません。

 どれだけ優れた作品であろうとも、他人の目に止まらなければ存在しないことになってしまいます。

 この作品に命を吹き込んで下さり、誠にありがとうございました。

 さて、キリの良い所まで進んだのでこれから推敲作業へと入ります。

 何時完了するかは分かりませんが、4月締め切りの電撃文庫に向けて全力で行います。

 思えば前身となる『教育国家サンシャイン』も元は電撃文庫に応募する予定でした。

 不思議な縁を感じると同時に、応募するレベルまで到達しなかった『教育国家サンシャイン』を背負い、入賞するだけの作品にまで昇華させます。

 二度目になりますが、お読み頂き誠にありがとうございました。

 

 シェイフォン

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