黄金の翼、世界の空を翔ける
すべての断罪を終え、世界が「日本という法」に従い始めた頃。
一輝は、自ら開発した超高速巡航機「ゴールド・ウィング」の、静寂に満ちた機内にいた。
「ダァド! 見て、雲がオレンジ色の海みたい!」
アビーが少女のような無垢な瞳で窓の外を指差す。
絵美里は、一輝の肩にそっと頭を預け、流れていくエベレストの頂を眺めていた。
「……一輝さん。お父さんが、あんなに笑ってる。……私、これ以上の幸せを知りません」
キャビンの奥では、晃一が玲子の肩を抱き、生まれたばかりの息子の寝顔を見つめていた。
かつて死を偽装し、孤独に潜伏していた男の顔には、もはや鋭い棘はない。
「一輝……。お前が作ったこの世界を、俺はこの子に見せてやれる。……それが、何よりの救いだ」
機体はパリの夜景を越え、ナイルの夕暮れを抜け、アンデスの白銀を飛ぶ。
地上では、一輝がもたらしたエネルギーの光が、かつての格差を埋めるように世界中を均等に照らし始めていた。
世界一周の旅の途中、機はアラスカの氷原に降り立った。
オーロラが空を舞う中、一輝は一人、凍てつく大地に立った。
背後からは、厚手のコートを纏った絵美里と玲子、そしてアビーが楽しげに笑いながら駆け寄ってくる。
「一輝様、見てください。星が……あんなに近くに」
玲子の静かな声に、一輝は空を見上げた。
彼が守り抜いた、美しくも残酷な家族たち。
彼が作り替えた、冷徹で温かな世界。
「……これからだ。地球は、まだ序章に過ぎない」
一輝の視線の先には、月、そして火星。
黄金の帝国の旗は、もはやこの青い星だけに留まる器ではない。
愛する者たちの温もりを感じながら、一輝は次なる「天」の覇道を静かに描き始めた。
夜空に舞うオーロラは、まるで新時代の王を祝福するカーテンコールのように、いつまでも光り輝いていた。
この作品はAI40%、筆者60%で書きました。
原案100%筆者。
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