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聖域の融合 ― 量子知能AI「ティアラ」起動



 同日、深夜。六本木、ITCOホールディングス地下最深部。

 重厚な防爆扉が開き、悦司と佳奈子が待つ「神の領域」に一輝とアビーが足を踏み入れる。


「悦司おじさま。この『レギオン』、凄い熱量ね……」


 アビーは悦司と短く抱擁を交わすと、メインコンソールのシートに深く腰を下ろした。  


「さあ、始めましょう。Legion(軍団)に、Tiara(王冠)を授ける時間を」


 アビーの白い指先がキーボードの上を滑る。MITで磨き上げられた超高速タイピング。  


「――System Connect. AI『Tiara』、Legionへのフル・シンクロを開始」


 巨大なホログラムモニタに、幾何学的な光の奔流が渦巻いた。

 悦司が構築した量子演算の圧倒的パワー(ハードウェア)に、アビーが産んだ未来予測AIソフトウェアが、魂のように宿っていく。


「……接続完了。世界が……スローモーションに見えるわ」


 モニタには、瞬時にして「断罪のログ」が浮上する。


 清菱女子学園理事会:澤田が上海経由で受け取った、雅美を抹殺するための「報奨金」の振込記録。


 暗殺依頼:五年前の惨劇を指示した、当時警察内部にいた内通者の正体。


 上海シンジケート:横浜に潜む拠点の正確な座標と、今夜発動されるはずだった「第二の襲撃計画」。


「ダァド、見て」


 アビーが冷徹な笑みを浮かべて指し示す。


「奴らの通信はすべて私の支配下よ。今、上海の拠点の全システムに過負荷をかけて、物理的にロック(隔離)したわ。ネズミたちは、一歩も外へ出られない」


「イージス」のリーダーが、一輝に一礼する。

「会長。包囲網は完成しました」


 続いて「ファントム」のリーダーが、影の中から現れる。

「(主導権は我々に。殲滅の許可を)」


 一輝はウルフツイストの髪をかき上げ、コートを翻した。


「雅美、悦司、佳奈子さん、そしてアビー。……待たせたな。ようやく、掃除の時間だ」


 黄金の夜が、殺意を孕んで深まっていく。

 神龍寺一輝という「太陽」を中心に結集した、光と影の精鋭たち。

 もはや、この世のどこにも、敵の逃げ場など存在しなかった。






この作品はAI40%、筆者60%で書きました。

原案100%筆者。

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