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猿ではイキれないとは言ったが人間が来いとは一言も言ってない

二人とも臨戦態勢に入る

来希は持っている鞄を投げ捨てる

対して千沙都はまだスマホを握っている

…意気込んだのは良いが相手の異能力が名前しかわからないのが怖いな

だけどそれは相手も同じ

どうする…

冷「息まいていたんだから攻めなさいよ!」

千紗都(少し黙れ)

無言のにらみ合いが始まる…

はずだった

来希「オラァ!」

来希が殴り掛かる

千紗都「うお!?」

意表を突かれるが回避に成功する

流石にスマホ握りながらでは無理だなそれにもう十分

…てか能力がわからないのに突っ込むなんてこいつ馬鹿なのか!?

俺の異能力がわかるのか

猿との戦いで使ったか?

いや、仮に使ったとしても分かるはずがない

じゃあ何故?

………!コイツは…失うものが無いんだ…!

千紗都「やるしかない!」

千紗都の拳が鳩尾にクリーンヒットする

来希「グ…」

怯んだが一瞬で立て直す

千紗都「無理するなよ」

もう一度鳩尾に入れる

さっきより手ごたえを感じる

来希「が!」

………………何故こんなにも簡単に攻撃が当たる?

ただ弱いだけか?

来希「考え事?」

先ほどと変わらないトーンの声がする

反射的に距離をとる

来希「どうしたのかな」

何も変わらない様子で会話する

千紗都「何となく能力が分かってきたぞ」

来希「まぁ隠す気もないしね」

千紗都「能力は超回復かな?

だから突っ込んでも怖くない」

来希「正解」

千紗都「ふむふむだから倒せない…倒れないか」

来希「そう…私の為におとなしく死んで」

千紗都「断る」

さあどう攻略しよう

能力には弱点が存在する

超回復なんて言う強い能力の弱点

自分の耐久力以上の攻撃は回復できない…これは普通…そもそも常時発動なのか?

それ自体おかしくないか?

確かに俺の異能力も常時発動だが、それ相応のデメリットがある

それに比べて超回復が常時発動は強すぎるよな

…いずれ…許容範囲の限界…もしくは一定時間が経てば能力が解ける時が来るのでは?

そして超回復であって無効化ではない!

実際怯んでいる!

なら、攻め続けるのみ!

千紗都が一気に距離を詰め顔を殴る

来希「ん!?」

来希も距離をとる

だが間に合わない

また一度、また一度とラッシュを叩き込む

来希が後ろによろめく

その勢いで大外刈りを決める

千沙都「セェイ!」

来希が倒れる

来希「がぁ!?」

千紗都が来希を馬乗りにする

来希も抵抗するが体制が悪すぎる

千紗都が殴り続ける

殴り続け、殴り続け、殴り続け

殴り続けるが…結構疲れる

千紗都「はぁ…はぁ…」

小休憩をする

来希「気が済んだ?」

!!?

反射的に殴る

来希「無駄だよ」

千紗都「まだ足りないのか…?」

馬乗りにされたまま話す

来希「私の能力に許容範囲があって殴り続ければいずれ能力が消えると思ってるでしょ」

千紗都「………違うのか?」

来希「違うね、この能力の弱点は労働なんだよ」

千紗都「は?」

来希「上司に怒られやりたくも無い仕事をし続けことをし続けその対価がこの異能力だ

6時間は発動し続けるよ」

ワンパンじゃない限り倒すのは不可能か…

千沙都「…やりたくも無い仕事ってさ…普通そういうもんじゃない?」

来希「あ?」

千沙都「やりたくも無い物なんていっぱいあるんだよ

でも、そういう事をしてくれてる人のお陰で社会が回ってるんじゃないのか?

俺だってごみ収集何か正直やりたく無い…だがそれをしてくれる人のおかげで街が綺麗なんじゃないのか?

やりたく無い仕事をしてるのは君だけじゃないんだよ」

ド正論をぶつける

来希「…違う…違うんだ…」

反論とは言えないが言葉を発する

千沙都「何が違うんだ?」

来希「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!!」

声を荒げる

来希「コロス!!!」

千沙都の鼻を殴る

千沙都「いっ!?」

来希がもう一発入れる

千沙都「っちょ!」

流石に離れる

来希が攻め続ける

千沙都「クソ!」

来希が殴りかかる

千沙都も反撃に出る

拳が交わる

より正確に当たったのは

千沙都だった

幸運にも完璧なカウンターを顎に決める

来希「…ぁ!」

来希が膝から崩れる

脳が揺れる

千沙都「ラッキー…だな」

能力が発動したのか…

ただの偶然の一撃(ラッキーパンチ)だが…それは必然的なラッキーだった

来希「偶然の一撃(ラッキーパンチ)で調子乗るなよ!」

来希が立ち上がる

千沙都「バレてた?」

残酷な事に偶然は二度起きた

千沙都の拳がより深く顎に入る

バタン!

声も発さず失神(ブラックアウト)する

だが辛うじて意識は回復する

…回復はするが

来希「…何だこれ」

体が動かない

千沙都「流石にアレを一瞬で回復は無理があったらしいね」

来希が投げ捨てた鞄を拾う

千沙都「これ…君のだよね」

来希「あ、だから何だよ?」

鞄の中を漁る

千沙都「これ君の名刺だね

企業名は…超激務!企業ブラック!………なんでこんな会社に入った?」

名前からして怪しさがぷんぷんするな

千沙都「まぁ…企業名は何でもいい

ほう…営業部か、信頼がとても大切な部だな」

来希「何する気だ」

スマホを見せる

千沙都「これを君の企業に送るね」

そこに写って居たのは来希が殴り掛かってくる動画だ

来希「…え?」

千沙都「これをばら撒いたら君の企業は大打撃だろうね…君のせいで

それに信頼も無くなるね、営業部ではとても大切な信頼が」

来希「ぁ…ぁ」

千沙都「君の異能力はその企業で労働しないと発動しない

でも、君のせいで大打撃を食らったら君を置いていてくれるのかな?置いてくれたとしてもどんな事が起きるんだろうね」

冷「ねぇ何これ」

久々に冷が口を開く

千沙都(これで良いんだよ…

サラリーマンは自分のせいで会社に不利益が起きる事を最も嫌う

現に心が折れてる)

冷「いや…何か…卑怯じゃない?」

千沙都(何言ってんだ?1番平和的な解決だろう)

冷「何か無いの?王道系の殴り合い見たいなの

途中まで良かったじゃん

オラオラオラオラァと無駄無駄無駄無駄ァが対峙する見たいな展開とかさ」

千沙都(最終決戦じゃねぇか

てか、そこまで言ってんなら分かってんだろ)

まぁいい

千沙都「ほら言う言葉があるんじゃないのか

サラリーマンよ」

来希が泣きそうな顔をしている

…いい大人だろ

来希「……二度と目の前に現れないので勘弁してください」

千沙都「よろしい

残念だったね女神は常に俺に微笑むんだよな」

鑑千沙都vs野村来希

鑑千沙都の勝利で決着!!

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