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夢見合い  作者: 湖真子
3/15

現実1

ジリリリリリリリリリリリリリリ・・・!!!


鳴り響く目覚ましの音。

「・・・夢?つーかまた???」

目覚ましの音で目が覚めた。


説明します。

先程までの‘鬼ごっこ’らしきものは夢です。

困った事に。

18歳の誕生日を迎えてからずっっっっと見てる夢。

何度も何度も何度も何度も・・・・。

お蔭で寝た気がしない!

夢の馬鹿!!

つーか疲れたぁ~~~~。

「ふぁぁ~」

欠伸をする私。

眠い。

とりあえず、まだ一度も捕まってないから偉いぞ私!って感じなんだけど。

何で繰り返し繰り返し、追いかけられる夢を見るのかは分からないんだけどね!

本当に何でだろうね?

目が覚めても内容はしっかり覚えてるし。

何度も見れば覚えてるもんだって?

はじめてみた時からだよ。

夢って普通、忘れてそうなのにね?

それが、しっかり覚えてるんだよね。

それを考えると不思議だらけ。

「着替えるかな・・・」

私は着替え始めた。


そう言えば、自己紹介まだだったよね?

えーと名前は相田美緒(あいだみお)。初めまして。

肩に届くチョコレートの様な色をした天然のウエーブがかっている髪が特徴的よ。

目はクリッとした二重。うん、アイプチ使わなくて済むからラッキー♪

一応、可愛らしい顔立ちに入るのかな??

綺麗形じゃないのは確かだけど(泣)

肌が白いからピンク色系の服を着る事が多いかな。

実際に、今着ているパジャマもピンク色だしね!

最近18歳になったばかりの女子高校生!

受験だろう?って、そこは黙ってて!!


紺色の制服に着替えた私。

さてと、学校に行きますか!!!

勿論、朝ごはんを食べてからね。






***************





そこら辺にある普通の学校。

私の家から一番近い学校で、徒歩で通える距離にある。

勉強も運動もそこそこ。特徴があるといえば桜。

校門近くの枝垂れ桜の木が開校前からあるらしく、見事な大木。

その後を続くように桜の木が、校門から昇降口に向かって木々が立ち並ぶ。

しかも両側!!!

春はピンク色の桜の花のトンネルが出来るの!!

すっごく綺麗。

高校生になったら絶対通ってやるって決意したの。

入学式は本当に泣きそうになった。

だって、念願の桜トンネルよ?!

幸せ。

しかもこの学校。

校舎の裏は八重桜もあるの!!

その所為か、学校名よりも「桜の木が凄い高校」と有名で、一層の事「桜高校」と改名した方が良いんじゃないかと思う。

実際、一部の人々から「桜高」(さくらこう)と呼ばれてたりするしね。




「おっはよ~!」

「おはよう」

学校に着くと美緒に笑顔で挨拶する友達。

腰まである黒い髪をポニーテール。真っ直ぐで羨ましい・・・・。

名前は金村真紗子(かねむらまさこ)

紺色のブレーザーと赤いリボンの制服が良く似合う大人っぽい子。

「あら~。今日も良く眠れなかった様子ね。眉間にシワ♪」

真紗子には夢の事を話してるの。

私ってば「また夢が!!!」って、思うと不機嫌になる。

「・・・真紗子?」

真紗子は私の眉間をぐりぐりと指で押す。

痛いから!!!

「いい顔♪きっと明日にでも眉間のしわ固定確実ね~」

「嫌よ!!!」

「ほほほほほほ。素敵よ♪」

私の反応が大好きらしく、朝から弄る。

「絶対アンタS!チョ-が付くくらいのS!!」

「ほほほほほほ。心地よい響きだわ~」

「うぅ~!!」

「はいはい・・・。唸らない、唸らない♪」

唸る私の頭を撫でる真紗子。

「・・・また、同じ夢なの?」

「うん・・・黒いモヤモヤに追いかけられる夢」

「ストーカーかしら?愛されてるわね~」

「・・・・真紗子?」

「ほほほほ。冗談よ♪・・・一度逃げるの止めて戦ってみれば?少しは夢が変化するんじゃない?」

どうせアンタの事だから同じ事(にげること)しかしてないんでしょ?っと。

その通り。

「・・・・」

何か目から鱗ってこういうときに使うの??

ハッとしたよ。

今まで私は逃げるだけだった。

黒い靄に「追いかけてくるな!!」と怒鳴る事すらしてない。

しかし夢。

されど夢。

夢の登場物と戦うと言うのも可笑しな話。だが、これ以上同じ夢が続くのは苦痛。

やらないよりはやってみよう!!!

「やってみる!!!」

打倒黒い靄!!!

手に入れるぞ!安らかな夢!!!


「・・・・だからって、今から寝ようとしちゃ駄目よ?」

「うっ」

何で分かったの?

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