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夢見合い  作者: 湖真子
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夢の中

「はぁ・・・はぁ・・・」

真っ暗な闇の中、私の呼吸と足音が響く。


たったったったったった・・・


逃げなくちゃ・・・・!!!!

アレから逃げなくちゃ。

きっとアレは・・・


必死に走る私。

ええ、必死に。

後ろから、黒く靄がかった霧のようなものが追いかけてくるんだもん。

つーか何故、追いかけられてるのよ???

『ぞわわぁぁぁぁ~~』


闇が動く。

ぎゃぁぁ!!!

背筋がぞくってした!

あんなものに捕まって堪るかぁぁぁ!!!!

ぶっちゃけ、何に追われてるかなんて分からないわよ?

この世界、真っ暗だもの!!

見えないけど、気配と微妙に蠢いている部分でかろうじて分かるって感じ。

なら逃げなくてもいいだろう?って??

でもね、私の本能が逃げろと訴えるのよ!!!

ファイトー!!!私!



この靄との追いかけっこは15回目(覚えている限りでは)だったりする。

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