07話
異世界に来た喜びを噛み締めていた俺はしばらくして気持ちを落ち着かせた
まだやるべき事が残っていたからだ。
「金と宿どうにかしないとな」
そう、金と宿だ。
今のところ空は明るいがいずれ夜になるのは異世界でも変わらないはずだろうし、仮にならなかったとしてもなんの準備もなしに野宿なんかまっぴらごめんだからな。
とりあえず寝る場所のある宿を探さないといけないんだが
「金がない」
今の手持ちは銅貨10枚だけなんだよなぁ
さっきまではなんで持ってるのか不気味だった銅貨だったが、どうせならもっと大量にお金入ってて良かったのにと心の中で呟く
それに宿代が足りたとしても稼ぐ手段がない現状は宜しくない。ひとまずお金を稼げる職につくべきだろう。
「ふむ。冒険者 商人 騎士」
冒険者だな
ひとまず思い付いた異世界物の職業を呟いて見たが、やはりこの世界のことを何も知らない俺がなれるのは冒険者くらいだろうな。
商人になるには売るべき商品も無く、仕入れるコネもないし金もない。
ていうか騎士ってどうやってなんだよ。騎士団にでも志願するのか?それか貴族の屋敷に行って雇ってもらうとか?なり方も知らないし、なった後も恐らくこの中で一番自由度が低いだろうな。
俺の目的は魔道具集めだ。そのためには恐らく様々な場所を旅する必要がある。ここがどういう名前の国で、どういう名前の街なのかは知らないが。いずれ ここを離れて活動することになるだろうからな。
そういう意味では騎士はなしだな。
「冒険者しかないか」