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06話

「どうにか入れたな」


あの後、商人のところで修行をしていたが村から街に行きたいという思いを商人に伝えたところ、快く送り出してくれたというでっち上げたストーリーを話すことで無事に門を通ることができた。

もちろん金は返して貰った。



「銅貨の価値、聞いときゃ良かったかな?」


ついでに銅貨の価値も聞いておけばよかったとは思うものの、商人見習いが銅貨の価値を知らないなんてありえないな、と思い直す。

せっかく嘘までついていたのに自分から嘘がバレるような真似はあまりにも愚かだから聞かなくて正解だったか。


「しかし、これは異世界とみていいだろう」



門を通った先にあった光景は俺に異世界を確信させた

門から一直線に伸びる道の先には恐らく貴族が住んでいるのであろう豪華な屋敷

道を行き交う馬車や人の流れ

辺りを見渡せば様々な露店が道に沿うように営業しており、極めつけは


「エルフ、か」



そう、行き交う人々の中に物語の魔導師のようなローブを纏ったエルフや、弓を装備しているエルフがポツポツと居たのである。


「弓とローブか。まんまだな」



弓とローブ

現代で誰もが想像するようなエルフとは、森に住み弓の扱いに長けており、魔法が強力なイメージが根付いてる。

勿論俺のやっていた異世界物VRでもNPCとして登場していたり、プレイヤーがエルフという種族を選んで遊ぶことも出来た。そして、どのゲームでもエルフは魔法、弓との相性がいいというセオリーがあった。


「俺の知っている知識通りとみてもいいか?」


まだ街に入ってすぐ決めつけるには早いが、ある程度俺のイメージするエルフに近しいものだと見て間違いないだろう。

それにしても


「異世界確定しちまったな」


そう、見間違いでなければエルフの耳は尖っており

弓はまだわかるが、まるで魔法使いのようなローブを纏ったエルフや、恐らくパーティであろう剣を持った冒険者のような者たちもエルフと共に歩いていた。

ただ、異世界が確定した衝撃に比べれば些細なことで


「まじで魔道具あるかもな」


我ながら狂っているとは思うが、異世界に来たことに関しての感想がこれである。

勿論不安や恐怖、何故自分がという疑問も尽きないが


「長年追い求めていた自分の魔道具を手に入れる機会が来たんだ。しょうがないだろ」


そう、しょうがない。

何年も物語で見て憧れて

何年もゲームで集めては使ってその度に興奮して

でも現実に使える訳でもない

サービス終了すれば集めた道具も全て消え去る

満たすに満たせない欲を常に抱えて

そんな中本当の意味で夢を叶える機会が降って湧いてきたのだ。自分でも興奮を抑えることが出来なかった。

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