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漆黒のEDGE Ⅱ RISING  作者: 三谷 章吾
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1話

[真武蔵から入電、ロシアに不穏な動きあり、甲賀忍術潜団に出動要請です]

「上杉につないでくれ」

[了解しました]

「真田艦長、ロシアが再びカムチャッカ半島に軍を集結しているとの情報を得たので連絡した次第であります。」

「上杉、そうかしこまらないでくれよ、この会話は上杉と私と、QueenとVERYしか理解出来ない様になっているんだからさっ!」

「それなら言わせてもらいますけど、少し前に理佐ちゃんから、ユッキーは私のモノだみたいな発言があったのですがまさかそーゆ関係になってないですよね?」

「えっ! それを信じてるとか? 笑笑、理佐なりの配慮だよ! なんで俺が女どうしの駆け引きを伝えなきゃならないのか!」

「あーまた私をバカにして! 確かに私は愛情を伝えるのが下手ですけど、ちゃんと伝わってるはずですけど!」

「いやー、俺には伝わってるんだけど理佐としたら俺との距離を摘めようとしないアイリが歯がゆいのだろうよ!」

「あームカつく! なんでそんな女心をわかった風に言うのかまたそれがかなり当たっているのがムカつくのよ! いつもいつも」

「ゴメンゴメン、理佐を許してあげてくれ! あれで寂しがりなんだよ、父親は生き返ったけど、国のトップになって忙しくてかまって貰えないし、俺は俺で自由にさせてもらってるから理佐は、まだ俺を親と思ってくれているみたいだから許してやってくれ」

「まったく! 性格がよく似た親子になったわねっ! わかったわよ!」

[話は終わりましたか? 二人とも]Queenがようやく重い腰をあげロシア要項を話しだした。

[ロシアの工作員と思われるアンドロイドらしき人形ロボが旧北朝鮮辺りの領地で反乱軍を秘かに募っていた所を我が猿軍団がそれを突き止め阻止したのですが、ロシアが自国AIの頭脳向上をさせようとして、最近著しく工作活動を仕掛けてくるのです。でもそれは表向きのバレてもよい行動で、その裏で日本の最新鋭AI技術とエネルギー開発事業の最終段階の発充電循環システムの内容を探ろうとしているようです]

「ふっ! はっはっはっ! でわこちらも仕掛けてみるか! まだ中国北京もアメリカに隠れてこそこそしてるみたいだからなっ!」

「でどうするんですか?」

「甲賀部隊はVERYに任せ、俺も伊賀忍術潜団団長の上杉アイリ大佐の真武蔵に同艦させて頂く!」

「本当ですか? 南方方面はよろしいのですか?」

「VERYには最先端のあれを積んでいるので心配はない、もしもの時は俺と同期する事が可能になってるから」

「そうと決まれば、直ちに準備と配備よろしく頼む」

「またー! すぐこれだから室長わ、あっ真田艦長わ! まぁでもこの行動は真田さんしかできない動きですから勉強なります。」

「えっ? 勉強しに行くのは俺だよ! 上杉艦長の下でお世話になります!」

「わかりましたよ!」

「Queenもよろしくな!」

[こちらこそ、真田艦長、一度一緒に行動したいと思っておりました! 話はアイリからしか聞いてないので! ]

「了解した! でわ少し福原の江口幕僚長に報告してから、横浜で落ち合おう!」

「了解。」


2


日本国の(まつりごと)信旭幕府(しんきょくばくふ)が担う様になってから約半年が経過し、首都の福原は大変革の真っ最中だった。元の地名は兵庫県神戸市だが、首都名を福原と命名し、福原を世界にアピールする必要が急務のため、福原周辺は建設ラッシュに湧いていた! そしてまたしても真田行貞、秘策の六甲山系地下シェルターも秘かに拡張工事が急ピッチで進んでいた。名目は地下高速道路建設事業である。高速道路も作りつつ無尽蔵の地下空間をクモの巣の様に張り巡らした核戦争をも念頭に入れた地下都市を秘かに作っていた。

 一方、日本国信旭幕府幕僚長に就任した江口亮介は国内の国防、経済の内需拡大を増強する為に奔走していた。

「真田! 忙しくなるとは思っていたが、ここまで忙しいとは想定外だよ! まず家に帰れない! 理佐と顔を付き合わせてゆっくり食事も出来ない。」

「やばいなそれは! そろそろ理佐にイカヅチを落とされない様にうまくやらないと」

「お前が言うな! 笑笑 で東京後地の発電事業の進行状況はどうなんだ?」

「大丈夫だ! 俺の兄貴と妹が開発に携わっているんだ! 二人は昔から核融合の研究をしているので、あの広い場所でのびのび研究、開発をしている」

「兄さんの方は学生の頃にあったけれど、妹は俺の事覚えてないだろな」

「お前の事は覚えていたよ! まだ幼い頃だったけれど、妹の恐るべき所は記憶力にある、一度見たり聴いたりした事はまず覚えいる。 お前がこの国のトップに祭り上げられてから気がついて連絡して来たけどなっ! 笑」

「はっはっは、お兄さんは元気してるか?」

「真田家の身内では目立たない地位だが、研究する人間も必要だからな」

「あーそれと横浜に行ったら西郷君にこれを渡してくれ」

「これは?」

「俺の健康状態とサイボーグ部分の改善策などをまとめたものだ! 誰かと違って勉強熱心な社長だからな!」

「わはっは、そりゃーそーだ」

「西郷のおかげで横浜も順調に一大アジア経済都市に踊りでるだろう!」

「そうなんだが、中国北京はアメリカが睨を利かせているが、手を変え品を変えかいくぐり戦力増強を進めて、すきあらば我が国傘下の国々に工作活動を仕掛けて独立させてから取り込もうとしているみたいだ!」

「中身が共産主義の国が資本主義を装っても誰も参加しないよそんなふざけた国に取り込まれる位なら東亜共和圏に参加してる方が健全で平和なのがわかるだろうに」

「それをひっくり換えそうとするのが奴らなんだよ! 疲れる連中だがそういう輩もいないと俺達の出番がなくなるからな」

「さすが真田だよ! 俺は昔もこれからもお前についていくよ!」

「ありがとな、江口! 平和なんてものはないんだ! 世界を牛耳ろうとするものから如何に平等に話をし話をつけるには強大な力が必要なだけだ」

「アメリカをも凌ぐ力を持たないとまたヤられるからな」

「ロシアの作戦はまだ秘密だがまた報告する、江口も忙しいと思うが今が踏ん張り処だから頑張ってくれ」

「わかった、後で理佐と三人で少しの時間だが食事しよう!」

「そうだな」

動き始めた大きな陰謀渦巻く、世界均衡政策なるもののうねりに巻き込まれながらも資源のない国が如何にのしあがっていくのかが見ものである

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