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空の真ん中で熟睡


上空一万メートル。

地上から遥か遠くの空から、私たち一家はいつの間にか落下していた。



「おっ、落ちてる、落ちてるよ!?!?」



風が私のパジャマをばさばさと動かしながら通り過ぎていく。



一瞬自分がどの方向を向いているかわからなくなった。

しかし、なんとかすぐに体勢を立て直した。



さっきまで魔法陣のある小部屋にいたはずなのに、今度は空から落下している。

周りにはヘリコプターも飛行機もない。


さっき私たちを包み込んだ光が何らかの作用を起こして、私たちを空に転移させたのだろうか。



近くに両親と、妹のリコがいた。

こんな状況下ですやすや眠る父。母。そして妹。って、なんで寝てんの!?


このまま何もしなければ一家もろとも死んでしまう。

地面から遥か遠くの上空から私たちは落下していて、パラシュートも何もない。



緊張して、頭がびりびりしてきた。ここは冷静に考えろ、私。

まずは自分が今何ができるのか考えてみよう。すると、頭の中で声が鳴り響いた。



【スキル『ステータスオープン』を獲得しました。】



スキル? ステータス? これってもしかして…。



「異世界転移?」



漫画やアニメで見たことがある。

でもそんな夢みたいなこと、現実で起きるわけない。



まだ寝ぼけているのだろうか。私は自分の頬をべちーんと叩いた。

ちゃんと痛い。これは夢ではないようだ。



「ステータスオープン!」



私は右手を前に構えて、そう唱えた。やれることはやってみよう。

すると長方形の画面が目の前に表示された。



––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––


 □坂上カエデ Lv.1

  HP 450/450

  MP 135/135

【職業】魔法クリエイター 

【保有スキル】魔法創造 Lv.1 ステータスオープン

【同行者】坂上タクミ 坂上雪乃 坂上リク


––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––



ゲームのステータス画面の様なものが私の目の前に表示されている。

半信半疑だったけれど、まさか本当に出せるとは…。



職業は魔法クリエイター。

そのままの意味で捉えると、魔法が創り出せるという事になる。



保有スキルの欄に「ステータスオープン」があった。

ということはもしかして、職業『魔法クリエイター』の効果で、『ステータスオープン』のスキルを作り出したってこと?


もし思いつきさえすれば、どんな魔法でも作れるのだとしたら。



「それってものすごく強いのでは…?」



爆睡する家族のそばで興奮する私。

だがここは上空。そんなに悠長に喜んでいる場合ではない。



っていうかなんでこの状況で寝ていられるの!?



とりあえず、『魔法創造』スキルでこの状況をなんとかしよう。

私は思考を巡らせながら、思いついた案を呟き始めた。



「空を飛んだり、浮かび上がる魔法といえば…空を飛ぶ!」



【エラー 魔法クリエイターLv不足のためスキルを創造できません。】



「んなーー!?」



何でも魔法が作れると思ったが、何やら条件があるらしい。


焦る私。迫り来る地面。熟睡する両親。そして妹。



どうしよう、絶体絶命だよ!


もしよかったら、

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