4.やってきたのは、大自然の町。
そおい
明日からは一日2話予定。
でもって、ここまでがオープニングです。
「な、なぁ兄ちゃん? さっきの爆発はいいのか……?」
「大丈夫です! お気になさらず!!」
「そ、そうか。それなら良いけどよ……」
荷馬車に揺られながら、ボクはオジサンにそう弁明する。
思わずアグニスを魔法で吹き飛ばしてしまったけれど、死んではいないと思う。だからとりあえず、すたこらさっさと逃げてきたわけで……。
「でも、どうして命を狙われているんだろう……?」
もしかして、ボクが魔王と勇者の子供、というのが原因なのか。
でも、アグニスはそれを知っている様子ではなかったし。ただ一方的にボクのことを恨んでいた、という方が正解のような気がした。
だとすると、やっぱりボクが例の子供というのは知られていない……?
「まぁ、いっか」
しばらく考えてから、ボクは考えるのをやめた。
いまここで悩んだって、答えが出るわけではないのだから。それだったら、前向きに行こう、そう考えなおした。
例えば、これから向かう町はどんな場所なのか、とか!
「オジサン! フレリア、ってどんな町なんですか?」
「おう、そうだな。もうすぐ見えてくるぜ! ――あれだよ!」
「え……わぁ、すっごい!!」
そうしていると見えてきたのは、見たこともない大きさの樹だった。
それが何本も並んでいる。
ぽっかりと空いている場所が門の代わりなのだろうか。オジサンの荷馬車は、そこへ目がけて走っていった。
近くにきて分かったのは、立ち並ぶ木々が王都でいう外壁の役割をしていること。そして、門を潜り抜けた先にあるのは――。
「兄ちゃん、ようこそだ! ここがフレリアだぜ!」
木々の上に作られた家々。
さらには、そこで器用に暮らす人々の姿だった。
次回更新は12時に予約かな?
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