6.ライルの家にて。
間に合った……(ギリギリ
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※作者の疲労回復のため、本日この話以降の更新なしで<(_ _)>
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追記・9/26もキツいっす……。
「あ、お二人とも。こんにちは」
「ライルくん、こんにちは!」
レイズの家を出ると、ちょうどいいタイミングでライルくんに遭遇。
こちらに気付いた彼は明るい表情になって、挨拶してくれる。それに返事をすると、泥の落ちた愛らしい笑みを浮かべていた。
だが、こちらは早速で悪いが訊きたいことがあって――。
「ねぇ、ライルくん。少し時間、いいかな?」
「…………はい」
そう声をかけると、彼も緊張した面持ちになって頷いた。
それを見てボクは昨日の一件、やはり彼も関与していたのだと察する。
「とりあえず、僕の家で良いですか?」
「うん。ライネもそれでいいよね」
「構わないぞ」
そんなわけで、ボクたちはライルくんの家へと移動を開始した。
しかし気付かなかった。このやり取りを――。
「……ほう?」
窓越しに、レイズが見ていたことに。
◆
ライルくんの家は、お世辞にも家と呼べるものではなかった。
ほとんどむき出しの室内に、最低限の雨露をしのぐ程度の屋根という板。一瞬だけ、思わず足を止めてしまったけれど、失礼だと思ってすぐに歩いた。
そして居間に通されると、そこにいたのは一人の女性だ。
「お母さん、寝てなくて大丈夫?」
「大丈夫よ、ライル。それより、こちらの方々は?」
どうやら彼女はライルくんの母親らしい。
歳はまだ若いように思われるが、どこか身体が悪いのだろうか。疲れ切ったような顔色が、とても印象的だった。
そんな彼女に挨拶すると、優しく微笑み返される。
「貴方たちが、ライルの言っていた恩人さんね。ありがとうございます。わたしはライルの母親で、イザベラと申します」
そして、そう名乗った。
ボクたちは短い談笑をして、しばし緩やかな時を過ごす。
イザベラさんの前で、例の件を話すのは気が引けた。そう思っていると――。
「……すみませんね。わたし少しだけ、横になります」
「あ、はい」
苦笑しつつ、彼女は居間から出ていった。
ライルくんは少し心配そうにその姿を目で追うが、母親から手で制される。そして退出を確認すると、ため息を一つついてから少年はこう言った。
「うちの母には持病があって……」――と。
申し訳なさそうに。
そんな彼を見て、ボクは首を左右に振った。
「気にすることないよ。治りそうなの……?」
「………………」
そして、そう訊ねる。
するとライルくんは困ったような表情で黙り、小さく首を横に。
「奇跡でも起こらないと、難しいだろう――とのことです」
「そう、なんだ……」
ボクは思わず息をのんだ。
重苦しい空気が漂う。だが、その中であえて声を発したのはライネだった。
「それで、話とはなんなのだ?」
嫌われ役を買って出た彼女の一言で、ボクたちは思い出す。
そうだった。大事な要件を忘れていた。
「そうだったね。えっと、ライルくん……」
ボクはそこで気持ちを切り替えて、少年と真っすぐに視線を合わせる。
彼も分かっているのか、目を背けることはない。だから、
「この町のことなんだけど――」
単刀直入に、訊ねようとした。
その時だ。
「おやおや。なにか、面白いお話ですかな? この私も混ぜていただきたい」
「え……?」
そんな、男性の声が聞こえたのは。
振り返る。するとそこには、どこかで見た顔の男性の姿があった。
「よろしいですな?」
間違いない。
彼は、レイズの家の使用人だった。




