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6.ライルの家にて。

間に合った……(ギリギリ

応援いただけますと執筆速度が跳ね上がります!

よろしくお願いいたします!


※作者の疲労回復のため、本日この話以降の更新なしで<(_ _)>

ランキング頑張ってます。応援よろしくです……!

追記・9/26もキツいっす……。








「あ、お二人とも。こんにちは」

「ライルくん、こんにちは!」



 レイズの家を出ると、ちょうどいいタイミングでライルくんに遭遇。

 こちらに気付いた彼は明るい表情になって、挨拶してくれる。それに返事をすると、泥の落ちた愛らしい笑みを浮かべていた。


 だが、こちらは早速で悪いが訊きたいことがあって――。



「ねぇ、ライルくん。少し時間、いいかな?」

「…………はい」



 そう声をかけると、彼も緊張した面持ちになって頷いた。

 それを見てボクは昨日の一件、やはり彼も関与していたのだと察する。



「とりあえず、僕の家で良いですか?」

「うん。ライネもそれでいいよね」

「構わないぞ」



 そんなわけで、ボクたちはライルくんの家へと移動を開始した。

 しかし気付かなかった。このやり取りを――。



「……ほう?」



 窓越しに、レイズが見ていたことに。







 ライルくんの家は、お世辞にも家と呼べるものではなかった。

 ほとんどむき出しの室内に、最低限の雨露をしのぐ程度の屋根という板。一瞬だけ、思わず足を止めてしまったけれど、失礼だと思ってすぐに歩いた。

 そして居間に通されると、そこにいたのは一人の女性だ。



「お母さん、寝てなくて大丈夫?」

「大丈夫よ、ライル。それより、こちらの方々は?」



 どうやら彼女はライルくんの母親らしい。

 歳はまだ若いように思われるが、どこか身体が悪いのだろうか。疲れ切ったような顔色が、とても印象的だった。

 そんな彼女に挨拶すると、優しく微笑み返される。



「貴方たちが、ライルの言っていた恩人さんね。ありがとうございます。わたしはライルの母親で、イザベラと申します」



 そして、そう名乗った。

 ボクたちは短い談笑をして、しばし緩やかな時を過ごす。

 イザベラさんの前で、例の件を話すのは気が引けた。そう思っていると――。



「……すみませんね。わたし少しだけ、横になります」

「あ、はい」



 苦笑しつつ、彼女は居間から出ていった。

 ライルくんは少し心配そうにその姿を目で追うが、母親から手で制される。そして退出を確認すると、ため息を一つついてから少年はこう言った。



「うちの母には持病があって……」――と。



 申し訳なさそうに。

 そんな彼を見て、ボクは首を左右に振った。



「気にすることないよ。治りそうなの……?」

「………………」



 そして、そう訊ねる。

 するとライルくんは困ったような表情で黙り、小さく首を横に。



「奇跡でも起こらないと、難しいだろう――とのことです」

「そう、なんだ……」



 ボクは思わず息をのんだ。

 重苦しい空気が漂う。だが、その中であえて声を発したのはライネだった。



「それで、話とはなんなのだ?」



 嫌われ役を買って出た彼女の一言で、ボクたちは思い出す。

 そうだった。大事な要件を忘れていた。



「そうだったね。えっと、ライルくん……」



 ボクはそこで気持ちを切り替えて、少年と真っすぐに視線を合わせる。

 彼も分かっているのか、目を背けることはない。だから、



「この町のことなんだけど――」



 単刀直入に、訊ねようとした。

 その時だ。



「おやおや。なにか、面白いお話ですかな? この私も混ぜていただきたい」

「え……?」



 そんな、男性の声が聞こえたのは。

 振り返る。するとそこには、どこかで見た顔の男性の姿があった。



「よろしいですな?」




 間違いない。

 彼は、レイズの家の使用人だった。



 


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「基礎しかできない錬金術師が最強になる話」新作です。こちらも、よろしくお願い致します。
― 新着の感想 ―
[一言] 母の病気も裏側がありそうです
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