1.道中の出会い。
ここから第2章!
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「魔王城に向かうのだったな?」
「うん。そうなると、どこから行くのが良いんだろう」
大草原に伸びる一本道を歩きながら。
ボクはライネに訊ねた。するとさすがは年の功、彼女はさらっと言う。
「ここから行くのであれば、真っすぐ南。デリデスを経由していくのが、一番の近道だろうな」
それを受けて、ボクはフレリアで貰った地図に視線を落とした。
真っすぐ南、という風に目を動かすとそこには、たしかにデリデスという町の名前がある。しかしふと、気になることもあった。
というのも、そこを経由するよりも……。
「ねぇ、ライネ。ここから東にある山を越えるのは駄目なの?」
方角だけを考えるのなら、魔族の領域へのルートは一つでなかった。
むしろ最短距離はボクの言った、東の山を越える方法。
しかし、それに少女は少し悩んでから――。
「あぁ、そっちの方角にある村がな。少々訳ありで……」
そう、説明し始めた時だった。
「だ、誰か助けてぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「ん……?」
幼い男の子の悲鳴が、聞こえてきたのは。
声のした方を見るとそこにはやはり、こちら目がけて駆けてくる少年の姿があった。ボロボロの衣服に、擦り傷だらけの膝小僧。
黒い髪はぼさぼさで、土汚れを落としていないため顔立ちはハッキリしない。
そんな彼は、ボクたちを認めるとホッとしたような表情になった。
だが、直後――。
「魔物!?」
――GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!
大量のゴブリンが、少年の後方から現れた。
その怒号に怯んだのか、男の子はその場に倒れ込む。ボクは大急ぎで彼のもとへ駆け寄り、剣を引き抜いた。そして、ゴブリンに立ち向かう。
「数が多すぎる……ライネ! 早く、魔法の詠唱を!!」
「分かっている……!」
指示を出すと、それより早くに少女は魔法の準備を進めた。
ボクはゴブリンたちを牽制しつつ、時間を稼ぐ。
そして、数秒後――。
「貫け――【シャワー・アロー】!!」
水でできた矢が、次々に降り注ぎ。
狙い過たずにゴブリンたちの心臓を射抜いていった。
「どうだ!」
ライネはすべてのゴブリンが倒れたのを確認して、腕を組んでみせる。
ボクは一つ息をついてから、男の子を見た。
「大丈夫?」
「あ、ありがとうございます……!」
手を差し出すと、その子は少し挙動不審にしてから応える。
立ち上がると深々と頭を下げるのだった。
「えっと、その……!」
そして、間髪を入れずにこう声を上げるのだ。
「リーデローを助けてください……!」――と。
こちらにやってきたライネと、顔を見合わせて首を傾げる。
これが二つ目の町――リーデローでの事件、その始まりだった。
次の更新は18時頃? かな??(どうせ前倒し
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