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6.規格外の力による、蹂躙と呼ぶべき勝利。

応援いただけますと執筆速度が跳ね上がります!

よろしくお願いいたします!!







「くっ、くくくくく……! いかに勇者と魔王の子供とはいえ、そう易々と大魔法が使えてなるものか! 全身の細胞を崩壊させ、消え去るといい!!」



 サーシャはにたりと笑って、魔力を高めた。

 情報では、アランは魔法の基礎もできていない木偶の坊のはず。そんな雑魚が補助ありとはいえ、ライネの使うようなものを扱えるわけがなかった。

 そう踏んで、彼女は余裕をもって準備を進める。


 いかにして、彼らを消し炭と変えるか。

 考えただけで涎が止まらない。


 これで自分は、王女に褒めてもらえる。

 可愛がってもらえるのだから。



「さぁ、こい!? 貴方たちの全力、ここでへし折ってあげます!!」



 そう叫んで、サーシャは高火力の炎魔法を放った。

 しかし、すぐに自身の目を疑うこととなる。







「いいか。あとは、深呼吸をして魔力を集中させるんだ」

「分かった……!」




 ライネは驚愕していた。

 何故なら、触れただけで分かったから。

 触れただけで、アランの中にある潜在的な魔力量の多さが。


 それはもしかしたら、あの魔王――彼の母親のそれを超えているかもしれなかった。ライネはそのことに気付いてから、どうにかその魔力を制御しようとする。

 だが、それももしかしたら無意味かもしれない。


 アランはすでに、自分の中にある力の制御を会得しつつあった。

 だから、少女はそれが暴走しないようにそっと、手を添えただけのようなもの。ライネはもう、そこで確信していた。



「この戦いは――」



 ――自分たちの、圧倒的勝利で終わる。



 そう思った瞬間だった。



「いけえええええええ!! ――【タィダル・ウェイブ】!!」



 轟音とともに、溺れるような激流がサーシャを呑み込んだのは。

 彼女はもう言葉を発することができない。得意の炎魔法は完全に鎮火され、その身もろともに洗い流された。


 回避など不可能。

 サーシャは、勝利を疑わない顔をしたまま沈んでいった。



「すご、すぎる……」



 規格外の魔法を目の当たりにして、ライネは言葉を詰まらせる。

 だが、少年はあっけらかんとこう言うのだった。




「やったね、ライネ!」




 純真無垢な、そんな笑顔を浮かべて。



 


次回更新は、明日何時に起きるかで……_(:3 」∠)_



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「基礎しかできない錬金術師が最強になる話」新作です。こちらも、よろしくお願い致します。
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