4/35
両親に
7.彼からの言葉の意味
「ねぇ、付き合ってよ」
何のムードもなく、突然幼馴染に言われた言葉。ぱちくり、目を瞬かせる。
「え、」
彼とは仲良しだけど、彼が私のことを女として見ている素ぶりはなかった。突然のことに戸惑う私に「あー、」彼は少し悪戯っぽく笑う。
「そういう意味じゃないけど、そういう意味でもいいよ?」
8.あの日神様が殺したのは。
僕は神様。悪魔と戦い、人を幸せに導く立場の人間。悪魔は僕にとって悪以外の何者でもなく、排除すべき対象。
「貴方が好きです」
そう告げてきたのは、僕も好きな人。両思いだと知って、僕は幸せな気持ちに包まれる。
「僕も好きだよ」
それは終わりの合図だった。
悪魔と通じ合った僕は、僕自身を殺した。