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想っての






21.最高音質の君の声。




「行く!」



 教室にて。離れていても彼女の声が耳に入る。帰り道、一緒に歩いていると



「映画観てくる」


「話してたやつ?」


「聞いてたの?」


「声でかいから」



 彼女は頬を膨らませた後に笑う。



「ほんとは聞き耳立ててたんでしょ」


「なわけ」



 返答をしつつ心に思う。勝手に入ってくるんだ。君の声だけが。











22.甘過ぎるコーヒーで流し込む、苦い思い出。




 ブラックコーヒーはあの日から飲めなくなった。



「甘そ」



 砂糖を大量に入れていると彼は顔を顰める。



「前はブラック好きだったのになんで?」



 ——貴方が浮気現場で飲んでたのがブラックだったからよ。


 そんなことを言って彼を手放す勇気もなく。



「なんとなく」



 今日も私は、砂糖で自分の中の苦みを誤魔化す。






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