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04 冒険者ギルド

  「はぁ…疲れた…」


  ため息をつきながら、自分の服を見る。

  可愛い服を着させられ、スカートを履かされ、ブーツを履かされた。

  ちなみに下の下着は、水色だった。上の下着は必要なかった。一応買ったけど使う事はないと思う。(アイテムボックスに永久保存だ。)

  アイテムボックスには、他にも色々買わされたものが入っている。


  俺の着ていた学生服は金貨4枚で売れ、あの少女選んだ服が全部で金貨4枚だったのでプラマイゼロだ。

  あと、少女と話していて気づいたことが一つある。俺の身長が150に達していなかったこと。まさかそこまで小さくなっているとは……


  ちなみに着せ替えられている間暇だったので、この世界のお金について聞いてみた。


  銅貨1枚 → 100円

  銀貨1枚 → 1,000円

  大銀貨1枚 → 10,000円

  金貨1枚 → 100,000円

  白金貨1枚 → 1,000,000円

  ミスリル貨 → 10,000,000円


  これぐらいらしい。普通の仕事をしている平民は大体月収が、金貨2.3枚らしい。



  「嬢ちゃん、一本銅貨2枚だ。どうだ?」


  肉の刺さった串を手に聞いてくる。そう言えば、こっちに来てから何も食ってないな。

 

  「二本で。おじさん、ついでに聞きたいんだけどあれって何?」


  俺は、街にそびえ立つ塔の上の方についているものを指差す。あれが地球と同じ呼び方をするなら、()()だが、こんなに似ているものを作れるものだろうか?


  「あれか?あれはな時計って言うんだ。昔に召喚された初代勇者様が作ったんだよ。

  時計を知らないなんて、田舎から出てきたのか?」


  「まぁ、そんなところ」


  勇者って昔に居たんだ。ってことは、魔王も居たりして。

 

  金を支払い、肉の刺さった串をもらう。

  ボアの肉らしい。ボアってことはイノシシ、どんな味がするのか楽しみだ。


  「塩だけの味付けだけど意外に行けるな」


  結構美味しいなこれ。串を食べ終わる頃にはギルドの前に到着していた。



  扉を開けて中に入ると、テーブルに座って酒を飲んで騒いでいる奴らが多数見受けられる。

  昼からそんなに飲んでいて大丈夫なのか?

  そのまま進んでいくと、受付らしきおっちゃんが喋りかけてきた。

  筋肉質で、剃っているのか抜けてしまったのか分からないが髪の毛は無かった。


  「お嬢ちゃん、依頼ならあっちのカウンターで」


  「依頼じゃなくて、冒険者登録がしたい」


  おっちゃんの声に重ねて喋る。おっちゃんは少し驚いた顔をして尋ねてくる。


  「本当に大丈夫か?見たところ武器も持っていないみたいだが魔術師か?」

 

  「剣も使う予定だけど、魔法も使えるよ、おっちゃん」


  異世界といったら、剣と魔法どちらも使うのが定番だよね。


  「おっちゃんじゃねぇ。アドルフだ。冒険者登録がしたいなら、この紙に記入してくれ」


  アドルフが持って来た紙には、こちらの文字で書かれていたが問題なく読めるようだ。言語理解様々です。

  紙に、名前と使う武器、使える魔法を記入して紙を渡す。


  「ステラって言うのか。ほぉ、雷と炎二つも使えるとは優秀だな」


  「珍しいのか?」


  「当然だ。魔力は皆持っているが魔法を使えるのは10人に1人、属性の複数持ちなんてその中でも20人に一人だ」


  確かに、それはすごい。何の努力もなしに手に入れましたが。

 

  「じゃあ、次は一応テストを受けてもらうから着いて来てくれ」


  アドルフに言われて、ギルドの奥に歩いて行く。すると闘技場に出た。半径30はあるだろうと思う。こんなところアニメでしか見た事ないな。


  アドルフは訓練をしている冒険者を見渡して、一人の青年を呼んだ。


  「おーい、アラン新人の相手をしてやってくれ」


  「えぇ…俺、女の子を傷つける趣味無いんですけど〜」


  「うるせぇ、さっさとやれ。…あ、お前負けたら俺が鍛え直してやるから覚悟しておけよ。相手が女だからって手を抜くじゃねぇぞ!」


  「そんな〜」とか言いながら、渋々訓練用の木刀を二本持って俺の方に一本を渡してきた。俺はそれを受け取り、構えなんて知らないので適当に片手で剣を構える。

 

  「それじゃあ、二人とも準備はいいか?……はじめ!」


  合図と同時にアランが距離を詰め、右斜め上から剣を振る。俺はそれを、身体強化を使い余裕で弾いてみせる。

  一歩下がってからの突きを、滑らせて受け流す。

  受け流された剣をすぐに構え直して、上段からの一撃。一歩後ろに下がると、剣は地面に叩きつけられる。そのまま、剣をアランに叩きつけて終わりのはずだったんだが、全力に後ろへ飛んで逃げられた。

  多分、本気でやると間違えなく帰らぬ人にしてしまうので手加減をしているが、難しい。逃げられず、怪我をさせずの力加減が。


  「ウソッ、アドルフさん強くないですか!?」


  「相手が自分より強いからって、ビビってんじゃねー!」


  もう一度アランがこちらへ走ってくる。だが途中で、消えた!?そう思った次の瞬間俺の目の前に現れた。

  慌てて、上段から振り下ろされた剣を受け止める。これにはアランも驚きが顔に現れていた。俺も焦ったけど。

  即座にアランは後ろに飛んで魔法を放って来た。


  「紫電(ショットボルト)


  数メートル先から紫電が俺に放たれる。放たれた紫電は二つ。俺は右に数歩移動して難なくかわす。

  そういえば俺も雷魔法の技能持ってたよな。俺も紫電を放とうと思うと技能であるからか、魔力を込めたらいいだけの状態にしてくれる。

 

  俺は紫電を三つ作り出し、距離を詰め至近距離で放つ。ある程度の身体強化がないと至近距離から交わすのは難しいみたいでそのまま三つとも当たった。


  「あぁぁぁぁああああ」


  「そこまでだ!」


  あ、結構痺れるみたい。地面に転がりまわっている。

  この試合で使ったってことは殺傷能力は無いと思っていだけど。今度、自分の使える魔法を確認しないとなぁ。


  紫電がアランに当たったのを確認して、アドルフが終了の声をあげた。

 

 

 

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