わたしをまつあなたへ18
4月1日。
午前11時30分に、新元号がきまりました。
令和。五月から。
何か馴染めない。何かの諺か何かにありそう。
国書由来らしく、令はよいこと、和はなごむらしい。
ふうん。
思い出すわ。17才になる直前の正月明け。1月半ば生まれだからまだ16だった。
高2で、試験直前。勉強するのが嫌で、食べ物を買いに役場前の駄菓子屋に行った。雨が降っていたからか、徒歩で行った。買って帰宅したら、小渕さんが平成を掲げていた。
あらー、瞬間が見られなかった。
あと。試験日は平成だよ。学校は普通に始まるよ。いやだな。
平成が始まったら、バブルが崩壊して、阪神淡路地震があって、サリン事件があって…就職したら、郵政改革で、民営化…公務員だったのに。
いまは、寺の嫁。五才の息子を育てる主婦。40過ぎて結婚して出産したから、平成最初はずいぶん前の話だわ。
振り替えったら、いろんなことがあったなーで、おしまい。今を懸命に生きたら過去が出来る。だから、振り替えったら、頑張って生きてきたなと実感するだけ。
若い頃は、ああすればこうすればと考えるもの、なの。悩んであがいて毎日を生きるの。みな同じ。若いとそんなものよ。やがて、だんだん、落ち着いてくる。それが年をとるメリット。
だから。
あなたはあなたで精一杯生き抜いて。その先にあなたがいる。それがわたし。ファイト。