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ここはどこだ…??
「なんでかしらんがおなかが痛い…」
ムクリと起き上がり1人ぼやいた
そんなことを呟きながらさっきから足に暖かい感触があるのでそちらに目をやると涼香がおれの太ももを枕にして心地よく眠っているのであった
「おい、起きろ重いぞ」
ゆっくりと起き上がる涼香に「たくっ、お前は重たいんだよ、なんだ?その胸のせいか?胸のせいなのかぁぁぁ?」
ビターーンッッ
再び強烈な一撃をくらった
「すいません言い過ぎました…」
涙目になりながら反省しつつさっきの出来事を思い出す
ふと涼香の顔を見るとなぜか泣いている
「え、ごめん…大丈夫?」
なんだか急に罪悪感がこみ上げてきた
え、なんか言った?おれ?
そりゃー、俺も言いすぎたり失礼な事言ったけどさ
あ、言ったわーがっつり言ってるわー普通の女子だったらキレるやつー
でも殴られてるんですけど!?!?
生まれてきてから殴られない日ないんですけど!?!?
でも謝るしかないよな…
おれも悪いしな…
「涼香、言いすぎましたごめんなさい!!」
必死に懇願するように痛むお腹とほっぺたを抑えながら頭を下げる
・・・あれ?
なんか笑ってるんですけど
え?
は?
「あんたいつもちょろすぎ」
涼香はお腹を抱えて笑っている
しかも涙目だ
「ちょっとぉ、ちょっとちょっとちょっと」
どこかの漫才師みたいな言い方だが今は気にしない
「ん?なに?」
まだ笑っていやがる…
「涼香。いい加減にしないと痛い目見るぞ」
顔を強ばらせて俺は言う
「え、な、なによ なんでニヤニヤしながら手をワキワキさせてこっちに近寄ってくるの?」
多分今の俺は誰が何を言おうが変質者そのものだ
だが今はそんなことどうだっていい
「さーてと、涼香ちゃん 謝っても遅いからね。」
一瞬で顔色が変わった涼香を見て少し緊張が走る。
なんだか涼香さんもまんざらでもないんですけど…
「おい、ちょっとまて なんでそんなに嬉しそうなんだ?」
「べっ、べべっべべつにー???」
顔赤いぞ
てかなんか体くねくねさせてる
キモチワルイ
ん?まてよ、もしかして、もしかしてだけどそんなこと…
聞いてみるか…
「おまえ、もしかして好きな人って…おれ … 」
ビターーン
はいまたビンタされたぁ。
もうなんか痛さぶっ飛んだわ
すげー気持ちいい。
まってなんか涼香さんがもいっかいビンタしてきそうなんですけど
「あんたのわけないでしょーがぁー!」
ビターーン
あぁ
薄れゆく意識の中でふと俺は思った
「ロリコンでいいや。」