第87話 仲間たちとの別れ
長らくお待たせ致しました!
コラボ最終話更新です。
短くなっちゃったな…
次章では長い文が書けるよう頑張りたいと思います。
「なかなかの実力になってんじゃんか」
終作の言葉が響き渡る。と言うのも、幻真と霊斗が組手をしているからだ。幻真から霊斗に申し出て、帰る前の数時間前に戦っている。
「終作、あんたは見てる場合じゃないのよ。早くあの空間の真相を突き止めなさい」
「それがね〜桜ちゃん。もう突き止めちゃってんだよね〜」
桜は驚きながら間の抜けた返事をする。昨晩、皆は最後の宴会をしていた。その時に終作の姿は無かった。そう、彼は一人で黙々と調べ漁っていたのだ。桜は感心した。
「俺説明するのめんどいから〜、桜ちゃんにデータだけ渡して帰るね〜。バイビ〜」
「あ、ちょっと!」
終作の居た次元の狭間から追い出された桜は、手元に持っていた小さいサイズのメモリーデータを眺めた。彼女は溜息を吐くなり、博麗神社へと飛んで行った。
磔、春姫、ハイド、アデルは幻真と霊斗が組手をしている現地で観戦していた。磔はじっくりとその様子を伺っていた。春姫は無邪気に応援。ハイドとアデルも楽しげに観戦中。
「その実力なら霊夢にも勝てるんじゃないか?」
「霊斗が言うなら確かだろうな」
幻真の雷刀ゼニシアが、霊斗の髪を斬る。その斬られた髪は灰となり、吹き散る。幻真は刀を鞘に戻し、霊斗に礼儀正しく頭を下げた。
「幻真、見違えるように強くなったな」
「そうか? あんま実感無くてな。でも、まだ磔には勝てそうにない」
笑いながら言う幻真。すると、そこに終作が次元の狭間から顔を覗かせて幻真に声を掛ける。
「俺たちはもう帰るわ〜。色々と楽しかったし、次こそは彼女ちゃんとのイチャイチャタイムをベリーグットなタイミングに邪魔しに来るからね〜」
「やめておけ、終作。コホン……幻真、また会おう」
「おう、サンキューな」
幻真は終作と活躍の二人に手を振り、別れを告げた。霊斗とアデルが顔を見合わせるなり頷いて、自分たちも帰ると告げた。幻真は霊斗にとても感謝した。
「後はニックに任せるかな」
幻真は磔、春姫、ハイドと共に博麗神社へと向かうのであった。
桜は博麗神社にいた皆に、終作から預かった情報を話した。狼は驚いていた。何に驚いているかと言うと、あの空間内に潜入する事だ。その方法は、空間の入り口に強烈なダメージを与える事。とても嘘のような話にしか聞こえなかった。
「だが、そうするしか方法は無いのだろう?」
「ええ。保証はしないってデータには書いてある。と言っても、失敗する確率は無いと言ってもいいらしいわ。空間内に入っても粉々にされる訳でもないし」
「怖い例えするね〜、桜ちゃん」
絢斗が気を紛らわせるかのように言う。すると、外で幻真が帰って来るのを監視していた良太が注意を促した。
「よっと。みんな集まってんのか?」
「ええ。後は送って下されれば大丈夫です」
火御利はアルマとパルスィに別れの言葉を告げる。パルスィもすっかり火御利と打ち解けて、アルマも嬉しそうにその様子を見ていた。また再開できる日が待ち遠しいと。
「……頑張るのよ。死んだら許さないから」
「もちろんよ。絶対に再開するんだから」
二人はハグをした。
狼は緋闇とサテラに別れの言葉を告げる。初めて会った時の戦いや、トーナメント戦、洋菓子と和菓子の食べ合い。楽しかった事を思い話すと、サテラは泣き出した。
「大丈夫、きっとまた会える」
「うん……また食べ合いっこしようね!」
狼はサテラと指切りげんまんをするのであった。
想起はホロウ姉妹の二人と話をしていた。二桁の竃が存在ごと消え去って塵になってしまった代わりに、竃の髪の祝福を掛けてもらって喜んでいた。桜には感謝しても仕切れないぐらいに。
「また遊ぼうねー!」
「遊ぼうねー!」
「ああ。次は鍛治勝負だ!」
喜響は耶麻人と話をしていた。彼はもっと詳しく虹彩異色超能力を知りたかったが、それはまた今度ということになった。
「喜響さんも頑張ってくださいね」
二人は固い握手を交わした。
和正と国下の二人は、別れの時だというのに額をぶつけて睨み合っていた。仲がいいのか悪いのか分からないと、呆れたジラは思う。同じく龍人のカスミも、苦笑しながらその様子を見ていた。
時龍と絢斗も別れの時だというのに、卑猥な写真を見せ合っていた。彼等なりの交わし合いなのだろうか。
「——幻真、これだけ言っておくわ」
「ん?」
「絶対に死なないで。これはみんなに言えることだけどね」
桜の言葉に首を傾げる幻真。すると、彼の肩に磔が手を置く。幻真が振り向くと、皆はもう帰る準備が出来ていた。
「じゃあな、幻真」
アルマが声を掛ける。そして、ニックの呪文の声と共に皆の姿は消えた。どこか名残惜しい気持ちが、幻真の心を締め付ける。そう考えていると、再び誰かの手が肩に乗る。
「妖夢……」
「どうしたんですか? 幻真さんらしくないですよ」
「……そうだよな。俺が考え事だなんて、らしくないよな。よし……妖夢、帰ろう」
彼は同じ世界の住人たちとも別れを告げ、帰るべき場所へと妖夢と共に行くのであった。
「ふふ……私の下僕でも量産するとしようか」
異空間の先で、不吉な笑いと声が聞こえて来る。下僕……戦力を蓄えるのだろうか。その人物は何かを準備していた。すると、もう一人の人物がその人物に近付く。
「ん、どうしたの?」
「私もお手伝いしようとね。遠慮しないで」
二人は何かを始めようとしていた。
「お二人さん、調子はどうですか?」
更に、一人の少女が二人のところへとやって来る。一人がニヤッと笑うと、甲高く笑って言った。
「それはもう最高よ。さっさと始めましょ?」
「いえいえ、まだですよ。もっと最高の……パーティーを繰り広げる為に!」
その少女は、その場に響き渡る程の笑いを上げた。
一体この先どうなってしまうのか。
予知出来る者など、誰もいなかった——
これにてコラボは終了です!
参加してくださった方、ありがとうございました!
昨年末には終わる筈だったのに、今年になってしまい申し訳無いです。
反省も踏まえて、これからも頑張りたいと思うのでよろしくお願いします。




