第101話 明かされる真実
ええ…まずは、謝罪から申し上げます。
約三ヶ月更新出来ず申し訳ありませんでした!更新しようと思えば出来たのですが、構成が纏まらず…言い訳です御免なさい…
今回は幻真についての真実が明らかに…⁈
〈博麗霊夢〉
幻真と別れて先を進む私たちだったが、パチュリーの提案によって探索の効率を良くするために少人数で行動することに。私たちは当初の四人に別れた。
しばらく歩いていると、一つの館が見えてくる。私は警戒していたが、そんな気を持たない文が一番に突っ走って行く。私たちは慌てて追いかけた。
館の扉を開けると、黒に赤色、または紫色の市松模様に彩られた床や、ステンドグラスの天窓が見受けられた。紅魔館とはまた違った雰囲気を出している。
すると、暗がりの中から人の影が現れる。ステンドグラスから差す光がその人物の半分を照らし、不気味さを出す。それに、複数のコードの様な物で繋がれた目が人物の胸元に浮いていた。
「あんたがこの屋敷の主人かしら?」
その人物はクスッと笑って反応し、そのまま光へと姿を現した。
その少女は半眼なのが特徴的で、やや癖のある桃色髪のボブに深紅の瞳をしていた。フリルの多く付いたゆったりとした水色の服装をしており、下は膝くらいまでのピンクのセミロングスカートで、頭の赤いヘアバンドを付けている。また、浮いていた目のコードの部分に心、すなわちハートのモチーフを身につけていた。
一体あの浮いた目は何かしら?
「これは第三の目——即ち"サードアイ"。貴方たちの心を読む事ができるのです」
「ああっ! 思い出した! あんた、さとりか!」
急に萃香が叫び、少女の名前らしき言葉を口にする。さとりって、相手の心を読む妖怪のことかしら?
「御名答。それで、貴方たちは今起こっている異変を止めに、地霊殿へ? 心当たりは有りませんね。そんなにガッカリなさらないで……」
「あんただけ喋り過ぎよ!」
心を読むのも大概にして欲しいわ。こっちが疲れちゃう。
「それで、戦うの?」
「皆様がそれを望むのでしたら」
話をすればわかってくれそうだけど、一戦交えてみましょうか。
「では、私たちは下がりますね」
文はそう言い、萃香と共に安全そうな所に下がる。すると、隣に現れたスキマから紫が姿を見せる。
「私が援護するわ」
「わかったわ」
紫の援護を承知し、私はスペルカードを宣言した。
「霊符『夢想封印』」
光の玉をホーミングさせ、さとりへと飛ばす。だが、行動は読まれてしまい、弾幕をぶつけて相殺される。そして、彼女もまたスペルカードを宣言する。
「想起『テリブルスーヴニール』」
予告線を用いて私の場所をサーチしてくる。いつ技を放つかわからないため、お札を片手に動き回る。すると、レーザーが発射されて、その場所を境界に大弾と中弾を個別に発射してきた。お祓い棒で数個の弾幕を薙ぎ払い、次のスペルカードを宣言する。
「夢符『封魔陣』」
全方位に赤色のお札弾の完全パターンのワイヤーと小弾を撃って、ワンクッション置いてから鱗弾に変化させてばら撒く。
相手はどう動くのか。それは予想外なスペルを出した。
「想起『二重黒死蝶』」
あれは確か、紫のスペルカード。どうやって同じモノを出したのかしら?
すると、スキマの中にいた紫が出てきて同じスペルカードを宣言する。
「魍魎『二重黒死蝶』」
両者が赤と青の蝶々弾を放った後、二つを交差させるように回転する。それらの弾幕は激しくぶつかり合う。
「萃香さん、あれは一体何なんですか?」
「うん、さっきのテリブルスーヴニールで相手のトラウマを思い起こさせる。でも、間接的には記憶は読めないらしいけどね」
文と萃香の会話が耳に入る。相手が心を読める以上、戦況は良いとは言えない。動きが読まれ、先に動かれてしまう。
苦い顔をしながら悩んでいると、次のスペルカードを宣言してきた。
「想起『飛行虫ネスト』」
さとりは端から端を左右に行き来し、光弾からレーザー弾を乱射させる。これも紫のスペルカード……
その時、スペルを宣言した声が聞こえた直後、背後からさとりを狙うレーザーが飛んでいく。振り向くと、それは魔理沙だった。
「よっ。どうやら苦戦してるみたいだな」
「べ、別に苦戦なんてしてないわよ!」
「ここからは私も加勢するぜ。紫は下がってな」
「言われなくともそうさせてもらうわ」
紫は扇子で口元を隠しながら、スキマの中へと消えていった。
選手交代。魔理沙が居たら心強い。ここから形勢逆転よ!
〈幻真〉
俺は今、街中を歩き回っている。ここの街並みは和風で、自分好みであった。
建物を見上げながら歩いていると、路地裏の先からある気配を感じる。威圧を掛けるような、居心地の悪い気配。妖夢から借りた楼観剣を片手に、その場所を進んで行く。
すると、広い場所に出た。しかし、誰もいない。警戒しつつ辺りを見渡していると、視界が真っ暗になった。
「なんだこれは……」
「ようこそ"No.003"。お待ちしておりました」
目の前には、仮面を付けた何者かが不吉な笑みをしながらこちらを見ていた。
俺は楼観剣を鞘に仕舞い、仮面の人物に話し掛ける。
「ここはどこだ? それにNo.003ってなんだよ。まるで人造人間じゃないか」
「ええ、その通りでございます。すっかり様々な事を学んでいた様ですねぇ……さあ、ボスがお待ちです。どうぞこちらへ……」
「そう簡単に信じると思うな。何が人造人間だ。俺は元々現代で——」
そう言い掛けると、仮面の人物が高らかに笑い始める。少々怒りを出しながらも、何を話すか待つ。
笑い終えた仮面の人物が此方に視線を向け、再び話す。
「その真実が知りたければ、この先へ……」
すると、まるで扉が開くかのようにして仮面の人物の背後に光が射し込む。もしかすると、罠かもしれない。だが、コイツらは間違いなくあの裏組織に関係しているはずだ。そして、自分の真実も突き止めてやる。
仮面の人物の後を追って光の先へと行く。すると、景色が王座の間へ一転する。そして、その目の前の玉座には、俺が付いて行った人物と同じ仮面を付けた白髪の少女が座っていた。
「久しぶりだね、No.003。あ、今は幻真って言うんだっけ?
「なぜ俺の名前を⁉︎ それにNo.003ってなんだよ⁉︎」
「ん〜? あ、そっか〜、作られた時の記憶は無いんだっけか。いいよ、全て話してあげる。ほら、そこの椅子に座って」
警戒しつつも、その椅子へと腰を掛ける。先程案内された仮面の人物は、既にいなかった。どうやら、殺すと言った事はしないのかもしれない。
「さて、何から話そうかな?」
「俺をここに連れてきた理由。俺がNo.003と呼ばれる理由と過去。そして、お前の事についてだ」
「おやおや、質問責めだね〜。まっ、一つずつ話してあげるよ——キミの真実を」
少女の瞳が赤く光り輝き、プレッシャーを掛けられる。彼女は立ち上がり、腰まで届きそうな長い髪を曝け出し、後ろで手を組んでその場をゆっくりと歩きながら話し始めた。
「順番的には逆になるけど、まずはボクの事から。ボクはニュクス。種族は……そうだな、神にしておこうかな。キミをここに連れて来た理由、それはチカラを貰うため」
チカラを……貰うため? その為に俺を作って幻想郷に送り込んだと?
「本当はクローンから徴収しようとしたんだけど、生憎失敗。彼は意思を持ち、挙げ句の果てに洗脳された。あの白狼天狗の瞬発力も手に入れたかったけど、仕方ないね」
「……ちょっといいか? 俺の力を奪ったのは、お前じゃ無いのか?」
『な〜に言ってるの? ボクはまだ奪っちゃいない。確かに、キミの一部の力、そして武器が無くなっている。それはボクじゃなく、彼女の所為』
彼女? それが夢の中で語りかけてきた人物が言っていた、倒せない相手……あれ? 語りかけていたのはコイツじゃないよな? だとしたら、本当に誰だったんだ? もしかすると、アイツなのか?
「最後の質問に答えるよ。キミをNo.003と呼ぶ理由。なんとなくわかったとは思うけど、以前に二つの失敗作ができちゃってね。一つは感情を持たない失敗作。そしてもう一つは、暴走してしまったから処理された。キミは最高傑作だよ〜」
「……黙って聞いていたら、腹立たしい内容だな。それに、質問が一つ増えた。お前はどうして力を発する。強欲なのか?」
ニュクスは俺の顎を指で上げ、視線を合わせて言った。
「世界をボクのモノにするためだよ」
その時、俺は怒りと恐怖を覚えた。コイツは敵だ。倒さねばならない敵。力を与えてはいけない。だが、夢の中で言っていた奴らとは違うはず。勝てない訳では無いかもしれない。現に、こうしてコイツと二人きりだ。この近距離なら、討てる!
立ち上がろうとした時、椅子から電撃が走る。しまった……やはり罠だったのか……
「そうだよな、二人きりにする訳ないよな……」
「コレはボクのチカラ。機械なんてモノじゃない。でも、今はまだキミのチカラを貰う時じゃない。その時まで、またね——」
目覚めると、そこは見知らぬ場所。腹元に違和感を感じてそちらに目をやると、尻尾が二つの黒猫が乗っていた。
「にゃーん」
ここで飼われている猫か? 俺は黒猫の頭を撫でる。やけに人懐っこい。頭を撫でてやっていたが、ここの場所が気になって黒猫を抱えて起き上がる。
見渡して見ると、どうやらマグマ溜りがある。妙に暑いと思ったら……ここは火山の中か?
すると、黒猫が突然手の中から抜け出し、目の前に座る。そして、その黒猫は少女へと姿を変えた。
彼女は深紅の髪を両サイドで三つ編みにし、根元と先を黒いリボンで結んでいる。髪型はいわゆるおさげで、前髪はぱっつんに近い。頭には黒いネコ耳が生えているが、人間同様側頭部にも人の耳が付いていた。耳が四つ付いていることになるのだろうか。そして、瞳の色も赤色。
黒の下地に、何やら緑の模様の入ったゴシックロリータファッションのようなものを着用。手首、首元には赤いリボンが、左足には黒地に白の模様が入ったリボンが巻かれていた。
また、その手には布の敷かれた猫車を持ち、周囲には怨霊等が漂っている。
姿を変えられるのか。それにしても、どうしてここにいるんだろうか。
「あたいは火焔猫燐。おりんって呼んでくれたらいいよ。猫の姿じゃ、会話できないもんね」
彼女はそう言って、ケラケラと笑う。
「俺は幻真。いつの間にかここにいたんだが」
「そうそう。ここで怨霊の管理をしていたら、お兄さんが倒れているのを見つけてね。あ、ここは灼熱地獄跡。この暑さによく耐えられるね」
灼熱地獄……通りでこんなに暑い訳だ。
「それでさ、お願いがあるんだけど……どうか、おくうを止めてほしい」




