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第四話 風の化身

 ラルバ、イデア、フォルテの三人は現在、森の中を早足で歩みを進めていた。


 ラルバが教会に駆け込んできたとき、彼の青ざめた顔を見たイデアはすぐに状況を察知したようだった。

 不満げな顔のステラを家に帰し、少し迷った後椅子に座ったまま微動だにしないフォルテを叩き起こして三人で村を飛び出した後、ラルバから状況を聞いていたのだ。


「────で、その怪物はどっちの方向に行ったの?」

「あっちッスよ、あっち!」


 怪物が飛んでいった空を指差しながらラルバが言う。


「南西の方角ね。たしか森を抜けた先に小さな村があるはずだから、そこで情報を集めてみましょうか……」

「イデア、そんな暇はあるのか? 今こうしている間にも怪物はイリス様を連れて遠くへ行っているかもしれないのに?」

「仕方ないでしょう。私達には南西の方角へ行ったということ以外に手がかりがないの。せめてどこへ向かったのかだけでも知っておきたいじゃない? それにこの先の事を考えて準備もしなきゃいけないし」


 ラルバ達の住むゲムマの村から森にまで伸びているこの道は小さな村へと続いている。ラルバも幼い頃はよくオルミカに連れられて行った場所だからよく覚えていた。ゲムマの村よりも大きくて、その分村人も多い。怪物を見た者もいるだろうとイデアは考えたのだ。


「……どこかの馬鹿さえいなければこんな事にはならなかったのにな」


 背後のフォルテが悪態をつく。小声で、だが本人にはっきりと聞こえるように。


「うるせえ、誰が馬鹿だって? オレがいたっていなくたってどっちみちイリスはさらわれてたよ。だからオレは悪くねえ!」

「ふん、どうだかな」

「はぁ!? 大体お前だって……」

「ラルバ君落ち着いて。フォルテ、挑発するような事を言うのはやめて頂戴!」


 フォルテが軽蔑するような目でイデアを見下ろす。だが、結局何も言うことなくイデアから目を離すと二人を追い越して先に行ってしまった。


 状況の説明をイデアと共に聞いていたフォルテは、ラルバがイリスと会っていたのを知った途端に激昂した。ラルバの胸倉を掴み「イリス様を危険にさらすのなら殺すぞ」と声を荒げ罵りまくった。

 イデアが止めに入ってくれたのでその場は助かったが、フォルテは今もそれを引きずっているに違いない。


「ごめんなさい。こんな事初めてだからフォルテも焦っているのよ。どうか気にしないでね」


 イデアは遠のいていくフォルテの背中を見送りながら、彼の代わりに謝った。


「あいつ何様なの? イリスより威張り散らしやがって」

「普段から人を寄せ付けないようにあんな態度をとっているのよ。彼は……ああ見えてもイリスの護衛なの。だからきっと過剰に反応してしまうんでしょうね。悪い評判が目立っていたラルバ君にも」

「守れてねーじゃん。役立たずの護衛だな」

「まあ今回は……私にも非があるし、あまり役立たずとか言わないであげて?」

「てかなんでイリスの護衛なんかやってるわけ? 目青いし絶対よそ者だろ」


 村の者は皆《ゲムマ族》なのだから緑の瞳を持っている。村で青い瞳なのはフォルテただ一人だ。


「……なんででしょうね? 実は誰もフォルテの事をよく知らないのよ。秘密主義なのか知らないって言うだけで頑なに話そうとしないの」

「おかしいだろ! フツー自分の神様に敵か味方かもわかんねー奴近づけるかよ?!」


 素性もよく知らない奴が普通にイリスに近づくことを許されている。フォルテは良くてラルバ達は駄目。


 わけがわからない。村のジジババ共は一体何を考えてるんだ!?


 声を荒げるラルバにイデアは冷静にたしなめる。気のせいかフォルテを警戒するような口ぶりで。


「声が大きいわ……フォルテは私もいるし大丈夫よ。さっ、おしゃべりはここまでにして早く行きましょう? イリスも心配だし」


 木の数が減り、だいぶ景色が開けてきていた。遮るものがなくなって剥き出しになった太陽はラルバ達の真上にまで来ている。道の先には小さく木造の建物が並んでいるのが見えた。





 森を抜けてすぐのところにあるその村は《境の村》と呼ばれていた。

 森とその中心にそびえる霊山は、聖地として完全に世間から遮断されている。この村は丁度境界に位置するためにそう呼ばれるようになったらしい。


 小さいながらも店が存在するため、ゲムマの村の人々にとってここは生活必需品を手に入れることができる貴重な場所だ。

 そのせいか幼い頃よくここを訪れたラルバにも、普段から買い物に来ているというイデアにも村人は友好的だった。歩く人に話を聞けば自然と情報が集まってきた。


「で、どうだって?」


 村の入口付近で腕を組みながら待機していたフォルテが、戻ってきたラルバとイデアに苛立たしげに尋ねる。

 フォルテは情報収集には参加していなかった。彼から放たれる威圧感のせいで村人に避けられてしまうからだ。


「やっぱり皆見ていたみたいね。巨大な鳥のような怪物が南西の空へ飛んで行くのを」

「方角的に、風鳴り岬かもだってよ。なんか少し歩いたらあるらしいぜ」

「岬だと? それだったら海の向こうに逃げられているかもしれないではないか!!」


 またもやフォルテが怒鳴り声をあげた。


「ええ……もう手遅れかもしれないけど、行くだけ行ってみましょうか……あっ、ちょっと待って」


 イデアが側にあった店へ走って何かを貰ってくると、またすぐに戻ってきた。そして不思議そうに見ていたラルバにそれを差し出す。


「なんだこれ……ナイフ? しかも二個」

「二対になってる短剣よ。気休め程度だけど、護身用に持っておいて。戦闘になる可能性もあるから」

「は、はあ……イデアさんは大丈夫なんスか?」

「私は魔法を使えるから大丈夫。さっ、行きましょ!」


 フォルテやイデアはもう先へ走り出している。海の彼方へさらわれれば救出が不可能になるのだからそれは至極当然のことだ。


「戦闘って……あれと戦うのかよ。めんどい事になったなぁ」


 戦闘。その単語でやる気を喪失しながらもラルバは二人の後を追った。





 岬へ続く道には木はほとんどなく、岬へ近づくごとに潮の香り漂う追い風は強さを増していく。

 小石の転がる緩やかな坂道を上っていくと、突然道が途切れた。

 代わりに広がっているのは晴れ渡った広く青い空とその青より深く暗い海。


 これ以上進みようがない。立ち尽くす先頭のフォルテの青白い髪が風に舞った。


 その風に乗って彼方の空を飛ぶ影。


「あれ……あいつ」


 最後尾のラルバが声をあげた。

 影は身体に不相応な大きな翼を広げて、風の吹くまま悠々と旋回している。イリスは被ってよく見えないものの、スカートだけはラルバの瞳にしっかりと映されていた。


「うわ、もうめっちゃ遠くにいるじゃん!」

「ラルバ君、あれがそうなの?」

「スカートが見えるから絶対そうだよ!」


 フォルテとイデアにはよく見えていないようだった。ただの鳥と間違えてしまいそうな程、怪物は遥か遠くにいたのだ。


「貴様、イリス様を返せっ!!」


 フォルテの声は風の歌声にかき消されていく。

 まるで負け犬が餌を横取りされて遠吠えしているみたいな、なんとも哀れな姿だ。


「くそ……くそ! 間に合わなかった……」

「魔法は使えないの? ほら、フォルテたまに岩とか作って飛ばしているじゃない」


 歯軋りをするフォルテにイデアが提案するも、「無理だ。遠すぎる」ときっぱり首を振られてしまう。


「そんな……」


 イデアとフォルテが嘆く中、ただ一人ラルバだけは得意げな笑みを浮かべていた。


 奴に攻撃するだけなら、話は簡単だ。


「……おい、何がおかしい」


 ラルバの左手には短剣がしっかりと握られている。

 睨みつけてくるフォルテには目もくれず岬の先端に立ち、短剣を構えて怪物に狙いを定めた。

 そしてそれがちょうど視界の中心に来たと同時に────


「おらぁっ!!!」


 短剣を力任せにぶん投げりゃいい!


 イデアが驚嘆の声をあげた。

 遥か遠くの敵に力任せに短剣を、しかも筋肉もない非力な少年が投げるなんて誰が想像していただろうか。

 ラルバの投げた短剣は風を引き裂き、一直線に怪物に向かっていく。

 はっと数秒後の事態を察知したフォルテが動揺したように叫んだ。


「お前馬鹿か!? あれが怪物に命中なんかしたら────」


 言い終わる前に、彼の予測していた事態が訪れる。


「クギャァッ!?」


 つんざくような甲高い悲鳴が響き渡った。

 翼に命中してバランスを崩した怪物は、イリスを掴んだままよろよろと落下していく。下は風にあおられ激しく波打つ海。


「あっ」


 このままじゃイリスも海へ真っ逆さまだ。


「今気づいたのか、この愚か者め!!」

「うるっせえ! 他にできることがなかったんだよ! あのままほっとくわけにもいかないだろうが!!」

「だが、まずイリス様の命が第一だろう?! イリス様まで巻き添えにしてどうする!」

「ねえ、二人共。喧嘩してる暇あったら下を見てみたら?」


 本日三回目の喧嘩をする二人を尻目に、イデアはかがんで崖の下を見ている。言われるがままに、ラルバも下を覗こうとした次の瞬間。


「フォルテ! てめえボクとイリス様を殺す気かあああぁぁっ!!!!」

「うおぉあっ!?」


 崖下から勢い良く飛び出してきたのは、見覚えのある姿だった。


 右だけ血に染まった暗褐色の翼と、同じ色の髪。上半身は基本的に人間だが、骨ばった細い足は鳥そのものだ。ぐったりとしたイリスを抱える両腕は肘から下にかけて羽毛がびっしりと生えていて、手足には鋭いかぎ爪がついているというなんとも奇妙な姿かたちをしている。


「頭に当たってたら即死だったよ! ホントなんてことしてくれるんだ!」


 十四、五に見える少年の顔をした怪物は腰を抜かしたラルバを通り過ぎてフォルテに怒りをぶちまける。馴れ馴れしい態度はこの怪物の性格なのだろうか。


「……あの短剣を投げたのはおれじゃない。さあ、イリス様を返してもらおうか」

「返してほしいんだったら、力づくでやってみてごらんよ! 怪力フォルテさ~ん、さっきのように短剣を投げてみてごらーん?」


 翼の傷も気にせず、挑発的な言葉を吐きながらフォルテの周りを四方八方に飛び回る。


「だからあれを投げたのはおれじゃないと言っている。あいつだ」


 フォルテの視線の先にいるのはラルバだった。


「クケケ、冗談はやめてよ。あんなヘタレガリノッポが投げたとしてもボクのいた場所まで届くはずが────」

「誰がヘタレガリノッポだぁっ!!」


 ひゅん、と飛んでいった短剣が怪物の頬をかすめ、フォルテのすぐ側の岩に突き刺さった。その直後に聞こえた舌打ち。


 牙のような青い不思議な模様がある怪物の頬に、鮮血が伝う。


 誰も何も言わなかった。固い岩場に刃が見えなくなる程深々と突き刺さった短剣に、フォルテもイデアも、そして怪物さえも表情を引きつらせていた。


「アハハ、ハハ……嘘でしょ?」

「嘘でしょじゃねーよ。キモい姿しやがって」


 人並み外れた怪力。非常に単純だが、これが《ゲムマ族》のラルバが持つ特殊能力だった。

 緑の瞳には強力な魔力が秘められているというのだから、彼も本当は腕力ではなく無意識に魔力を使っているのだろう。


 だが、唖然としていた怪物もすぐに飄々とした態度を取り戻す。


「ごめんごめん、キミがあまりにも弱そうだったからちょっと油断してたよ。燃えてきたからボクもちょっとだけ本気出しちゃおっかなー」


 怪物の瞳が鋭く光る。直後、怪物が空高く飛び上がった。反射的にラルバとフォルテも目で追いかける。


「二人共、上を見ちゃだめ!!」

「っ……!?」


 イデアがそう言ったときには手遅れだった。逆光で怪物の姿は闇に沈み、空に浮かぶ太陽が容赦なく目を突き刺す。思わずラルバは目を瞑った。


「隙ありィ────ッ!!」


 太陽を背に怪物が激しい向かい風を巻き起こし、無数の羽根を矢の如く飛ばしてきた。

 羽根も風に乗れば身体を裂く刃へと変化する。罠にかからなかったイデアもこの無数の刃を止める術を持っていなかった。数が数なのでよけることもできず、身体に一つまた一つと傷が刻まれていく。


「ボクの大事な大事な翼を傷つけたお返しさ! ざまーみろーアハハハハハ!!」


「痛い痛い痛い!! 誰かなんとかしろよ!」


 情けない声をあげるラルバの腕は既に切り傷だらけだ。


「フォルテ! あれを作って! 早く!!」

「……ちょっと待ってろ」


 しばらくして、地響きがしたかと思うと三人を囲むように地面の割れ目から次々を巨大な岩石が姿を現した。岩石は視界の全てを埋め尽くし、吹き荒ぶ風と羽根を遮断していく。フォルテの方を見れば、彼は目を閉じて地面に手を押し当てている。


「うぐぐ……そんな石ころ穴だらけにしてやるもんね!」


 風の音が更に強くなった。もはや歌というより咆哮という方が近いだろう。羽根の矢が岩壁に突き刺さる音が内側に響く。


「……すげえ。フォルテってただの能無しじゃなかったのか」

「彼はわりと強い方よ。地の魔法の使い手でね、岩や砂を自由に操ることができるの」


 イリスと初めて会った日、フォルテに詰め寄られたときにラルバの周りを岩が浮遊していたのはこの力によるものだったのだ。

 ……ということは、あの怪物が使っているのは風の魔法?


「でも……あの怪物もなかなか強いわ。あれだけの風を巻き起こしたら普通疲れてしまうのに、弱まる気配が全くない」


「まだまだまだまだぁ────っ!!」

「……しつこい奴だ」


 一見冷静に見えるが、フォルテの言葉に少し疲れの色が見える。どうやら岩壁を保ち続けるのも楽な事ではないようだ。

 地と風の攻防戦。何もできないラルバとイデアはどちらが先に折れるのか固唾を呑んで見守るしかない。


 どれだけの間そのぶつかり合いが続いただろう。ふいに風の音がやんだ。


「地味すぎてつまんないからやーめた。降参降参。イリス様返すから出ておいでよ」


 壁の外から聞こえる冷めた調子の怪物の声。だが、フォルテは岩壁を崩そうとしない。


「おい、降参だってよフォルテ」

「敵の話に簡単に乗るな。また傷だらけになりたいのかお前は」

「いやいや、本当に降参だってば。気が変わったんだよ」

「……フォルテ。彼は嘘はついていないと思うわ」


 イデアが説得してもなおフォルテは動かない。黙って警戒の眼差しを壁の向こうに向けるだけだ。


「おーい、いらないならボクが貰ってくよー。いいのー?」


 数拍置いてやっと岩壁は崩れ、再び岬の風景が現れる。イリスを抱きかかえた怪物が岬のふちに立っていた。


「やっと信じてくれたみたいだね。イリス様は恐怖で気絶してるだけだから安心して」


 そう言って怪物はあまりにもあっさりとフォルテにイリスを返してくれた。さっきまでの抵抗は一体なんだったのだろうか。


「用は済んだ。帰るぞ」


 イリスをおぶったフォルテがさっさと道を戻り始める。


「あいつは倒さなくていいのかよ」

「倒したいなら勝手に戦ってればいい。まあ、返り討ちにされるだけだと思うがな」

「なんだって? オレだってあのトリ野郎に傷負わせたじゃねーか! フォルテだってビビってただろ!?」


 ラルバが無視するフォルテの後を追いかける。それからやれやれといったようにイデアも彼らについていく。去り際に怪物に「見逃してあげるから、もう手を出さないでね」と言い添えて。


「……あっ、ちょっとタンマ!!」


 四人を見送っていた怪物がラルバをいきなり呼び止めた。


「あ? まだなんかあんのかよ?」


 仕方なくラルバはフォルテを諦めて怪物の元まで引き返す。イデアも足を止めて怪物の方を見た。


「いや、気が向いたから良い事教えてあげようと思ってさ」と怪物が満面の笑みを浮かべる。瞬間、彼からスっと表情が消え去った。


「二度と、あの村には戻るな」


 低く、冷たい声。


「……へ?」

「これは警告。さもなくばキミは死ぬ事になるかもしれないよ」

「お、おい。それはどういうこと────」

「話は以上! キミ達の無事を祈る!」


 ラルバが言い終わる前に怪物は空へ消えていく。後に残ったのは気ままに歌い続ける潮風だけだ。


「なんなんだ? あいつ……一瞬ビビっちまったじゃねーか」

「話聞いてたけど……何かあったのかしら?」


 その直後。


「ラルバさん、お姉様!」


 全速力で走ってきたのはイリスだ。息を切らしながら言葉を紡ぐ。


「イリス、お前……もう大丈夫なの?」

「私の事なんかどうだっていいんですよ! はぁ、はぁ……早く、私達の村へ! 森から、火がっ……!!」

「火?」

「そうです。ここからでも見える程激しく……。フォルテは一足先に村へ向かいました。私はお姉様達に伝えろと言われたんです」

「……そういう事だったの」


 搾り出すようにイデアが呟いた。


「ラルバ君! 私達はまたあの怪物の罠にかかったみたい。あいつは私達の気を引くための囮だったのよ! 本当の目的はきっと……」

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