フードの男『ジン』
お前の番、とフードの男は言った。
「お前の番?なに?我を倒すの?」
「その、とおり、だ」
「へえ、でも俺はあいにく戦いがキライでね、話し合いでなんとかならないかい?」
「話し、合いの、結果、で、かわる」
「お前、そのしゃべりかた疲れない?」
そういうとフードの男はフードを脱いだ。
「つかれる、そろそろ普通にしゃべってもいいようですね」
「やっぱ演技だったか」
「ええ」
二人は苦笑した。
「じゃあ話し合いをはじめようか」
「ええ、そうですね」
「まず、お前も能力持ちなんだろ?」
フードの男は能力持ちという言葉に反応し、苦笑した。やはりこいつも能力持ちなのか。ちなみに、能力持ちというのはこの世界の住民一人一人が持っている特殊能力の事。俺の場合炎を操る能力だ。
「私の能力?それは『多重人格』ですね。フードをかぶると性格が変わります」
「それは能力なのか?」
「さあ、どうなのでしょうね。で、あなたの能力は?」
「炎を操る能力だ。おそらくお前の能力との相性は抜群。我らが組めば世界に敵はない」
「それはどうでしょうかねえ」
「あ?」
そう聞き返したがわかってる。我らが組んでも倒せない敵は星の数ほどいる。そういうことだろ?
「あなたの能力値はいくつですか?」
「17・・・」
「私は15。こんな二人で世界が狙えると?」
「むう・・・・」
「いいでしょう。私もあなたの仲間になります。」
「ありがとうよ、仲間になるんだったらもう敬語じゃなくていいぞ」
「そうか、ではまずは私たちも鍛えないとな」
「ああ」
フードの男が仲間になった。男の名前はジン。能力は多重人格。フードをかぶってる状態とかぶってない状態以外にもあるのか?
「まあいいや」
「なにがですか?」
「ジン、敬語じゃないだろ?」
「ああ、そうだな。そういえばお前の名前はなんなんだ?」
「俺はファイア」
「ファイアか、これからよろしくな」
「ああ。」
この二人の冒険は続く。だが連載は一旦休止。
主人公の名前はそのまんま『ファイア』
フードの男の名前は『ジン』になりました。
ちなみにこの話連載作品にしちゃあ短いです。
というかこれで終わりです。一旦ね。
理由は自分が今ちょっと病んでるから。病んでいる状態で書いていたら自分が本当に気に入る作品ができないと思うので。
これの後は短編を書くことにします。短編が終わったら、再開します。でわ。